おすすめ本レビュー
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『白鵬伝』矛盾の大きさが示す破格の器量
2018年2月5日いまもっとも話を聴いてみたい人物といえば、なんといっても白鵬である。昨年の九州場所を前に発覚した暴行事件以来、相撲界が揺れに揺れてい…more
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『ティール組織 マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』働き方改革、その前に
2018年2月4日久しぶりに画期的な組織論の本に出会った。この『ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』は、単なるビジネス書では…more
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『トヨタ物語』 世界を制したトヨタ生産方式誕生秘話
2018年2月2日世界に最も影響を与えた日本発のものや文化は何だろうか。葛飾北斎の浮世絵や黒澤明の映画は諸外国の多くの芸術家たちを魅了し、彼らの作品に…more
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オリンピックに翻弄されたくなければ読むべし──『オリンピック秘史: 120年の覇権と利権』
2018年1月31日本書『オリンピック秘史: 120年の覇権と利権』は、そもそも現代のオリンピックがスタートした瞬間からはじまって、オリンピックの歴史を…more
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月1億8000万円稼いだ『ストリップの帝王』の栄枯盛衰
1970年代はストリップは本格的なブームが到来する前夜。インターネットなどもちろんなく、女性の裸に飢えた男どもを惹きつけていた。ショ…more
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我らが ”サピエンス観” 崩壊!『ゲノムが語る人類全史』
2018年1月27日ゲノム解析は人類の進化についての概念を変えた。ネアンデルタール人との交雑、第三の人類の発見、人種など存在しない、文化と進化の相互作用…more
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『時計の科学 人と時間の5000年の歴史』時計と時間のズレた関係
"時計の精度向上は、生活を徐々に変える通奏低音となり、私たちの時間への価値観を変えた。時計がズレたり、間違って困ることはほとんどなく…more
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『バナの戦争 ツイートで世界を変えた7歳少女の物語』シリア情勢を知る最適な一冊
"そして最後に、本書の素晴らしいところは、暗い話ばかりでは決してないということ。希望が日常を眩しく照らす場面こそが、本書の一番の魅力…more
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『自衛隊元最高幹部が教える 経営学では学べない戦略の本質』絶対に負けられないことを前提に
2018年1月25日"兵法書や軍事書といえば、孫武の『孫子』とクラウゼヴィッツの『戦争論』が代表格で、両書とも指揮官教育において不可欠な教材として、日本…more
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絶望的にヒーロー不在『八甲田山 消された真実』フィクションとノンフィクションと
"本書は生存者の証言や当時の資料などを独自に調査して事故の状況やその背景に迫ったものだが、じつは著者も元自衛官で、慰霊のための八甲田…more
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『カレーライスを一から作る』米も、野菜も、肉も、食器も!
2018年1月24日この本は、武蔵野美術大学で教鞭をとっておられる関野吉晴さんが、学生たちとともに9ヶ月かかってカレーライスを一から作るというゼミの記録…more
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『消費資本主義』「見せびらかし」の心理をひも解く
2018年1月23日高級な車や時計、ファッションなどに代表されるような、機能というよりはステータスを手に入れようとする「見せびらかし消費」について、進化…more
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『酒好き医師が教える 最高の飲み方』呑むべきか呑まざるべきか 年末年始の反省とともに
2018年1月20日酒と健康についての本などは敬遠してしまう。どうせ休肝日を設け、適量を守れ、などと書いているだけだろう。守れるわけがない。本書はまさに…more
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『オリバー・ストーン オン プーチン』正義の反対は悪ではなく、また別の誰かの正義であることについて
2018年1月19日視点をどこにおくか、視野をどれくらいのサイズにするかーーそれはまさに、政治家の頭脳と映画監督のカメラが編集点を巡って、バトルを繰り広…more