アート・スポーツ
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『スノーボードを生んだ男 ジェイク・バートンの一生』一枚のおもちゃを世界的なスポーツに
雪の上を遊ぶおもちゃの板を、一つのスポーツ、一つのビジネス、一つのカルチャーに育てあげたアメリカ人の自伝である。泥臭く地べたを這いつ…more
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『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』「勝てる組織」への変革 異端の名将の実像に迫る
2021年11月13日本書は監督時代の落合に中日の番記者として密着した著者によるスポーツドキュメンタリーである。だが実際は、中日選手らのあり方が、落合の人…more
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『嫌われた監督』「揺るぎない個」はなぜ嫌われたか
"スポーツノンフィクションの傑作といえば、誰もが山際淳司の『江夏の21球』をあげる。もちろん異論はない。ただあの作品は「永遠のマスタ…more
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『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』主観の調和
2021年9月7日そして本書の著者は、『空をゆく巨人』で開高健ノンフィクション賞を受賞した川内有緒。全盲の美術鑑賞者、白鳥健二さんと一緒に展示会をめぐ…more
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『日本美術の冒険者』世界屈指の日本美術コレクションをつくった鉄道王
俵屋宗達をはじめとした琳派美術、狩野派美術、葛飾北斎をはじめとする肉筆浮世絵を蒐集した世界有数の日本美術コレクター。中でも琳派美術の…more
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『奴は・・・』写真で辿る小説家・北方謙三の40年
作家・北方謙三のデビュー直後から、著者近影や大物俳優とのコラボレーション、アメリカ取材など、ハレのときだけでなく、友として近くで撮っ…more
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『世界のおすもうさん』エッセイとイラストで楽しむ相撲ルポルタージュ
2021年4月30日「スー女」(相撲好き女子をこう呼ぶ)で名高いライター和田靜香さんとイラストレーター&文筆家の金井真紀さんが意気投合し、多種多様の相撲…more
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『AとZ アンリアレイジのファッション』新刊超速レビュー
"ファッションが突然、僕を襲った。それまでにない感覚だった。「ファッションには伝える力がある。そして伝わる力がある。服は言葉を持つ」…more
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『最後のダ・ヴィンチの真実』13万の絵が、なぜ510億に?
2020年11月29日本書は1500年頃に制作されたこの小さなキリスト画が、1649年のイングランド王チャールズ一世処刑後、20世紀にアメリカの美術愛好家…more
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『カフェから時代は創られる』パリのカフェ文化と天才以前の天才
レーニン、トロツキー、ピカソ、マネ、ヘミングウェイ、サルトル、藤田嗣治、ボーヴォワール、後に天才と呼ばれる彼らが、まだ何者でもないこ…more
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崖っぷちボクサー、狂気の挑戦 『一八〇秒の熱量』
2020年9月9日激アツな一冊だった。我を忘れてシャドーボクシングをはじめるくらいに。本書は、36歳のB級ボクサー米澤重隆が日本チャンピオンに挑む日々…more
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『美術展の不都合な真実』新聞社やテレビ局が主催する現状
2020年9月7日"著者は美術展を20年ほど企画してきた人物だ。本書では企画展がなぜ混雑するのか、美術作品はどのようにして選ばれるのか、展覧会自体はど…more
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『幻のオリンピック:戦争とアスリートの知られざる闘い』を読んで、スポーツと平和について考える
2020年8月27日1940年、皇紀2600年を記念して東京でオリンピックが開催されるはずだった。しかし、日本政府が開催を断念、中止された。それを巡っ…more
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『スポーツ・アイデンティティ どのスポーツを選ぶかで人生は決まる』「皆が野球」ではない、スポーツ選択を考える
2020年8月8日本書は文化論であり、組織論であり、教育論でもある。組織内のコミュニケーションに悩む人ならば、上司や部下がどのようなスポーツの経験者か…more