教養・雑学
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『あのとき売った本、売れた本』永遠に読んでいたい「本屋の裏話」
人生でもっとも長いおつきあいの書店は、紀伊國屋書店新宿本店である。かれこれ35年。つきあいが長くなれば倦怠期だってありそうなものだが…more
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『つむじ風の向かう場所』を読みながら書くことの効用について考えた
2023年11月27日ご依頼をうけて、キャリアパスとか、人生いかに楽しく生きるべきかとかいう講演をすることがある。我ながら僭越なことではある。ひょっとした…more
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なんだか全然わからないことの楽しさ『中国の死神』
この本は、無常の研究結果を縦糸に、「無常珍道中」というコラムを横糸につくられている。「無常珍道中」は、著者を通して中国の「なんかす…more
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『創造性はどこからやってくるかーー天然表現の世界』創造とは外部を召喚すること
ワクチンを開発した科学者パスツールは「Chance favors the prepared mind.(幸運は用意された心のみに宿る…more
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『特攻服少女と1825日』特攻服少女が令和に蘇った!
1989年、昭和から平成に変わる時代に、女暴走族を取り上げた『ティーンズロード』という雑誌が並んでいたのをご存知だろうか。初代編集長…more
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『師弟八景』『師匠はつらいよ』悩み多きイマドキの師匠たち
「働き方改革」が叫ばれている。厚生労働書のHPによると、「現代日本が抱える少子高齢化や介護育児との両立などの問題にたいして働く方の置…more
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『なぜヴィーガンか?』 シンプルな論理とそれが人びとに与えた影響
2023年8月4日読むたびに思う。ピーター・シンガーの論理はシンプルで、それゆえに強力だ。シンガーの論理に異を唱えようとすると、その反論のほうが小手先…more
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『空想地図帳 架空のまちが描く世界のリアル』最高密度かつ圧倒的熱量の密室趣味
実在しない街や地域を大人になっても地図に描き、追究し続ける人々がいる。それも、描き方だけでなく、地理、地形の形成、歴史、都市計画とい…more
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『奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って ーUDデジタル教科書体 開発物語』書体デザイナー、渾身のドキュメント!
「ディスレクシア(発達性読み書き障害)」という障害があることを知ったのは、ほんの数年前のことだ。トム・クルーズがこの学習障害で、台本…more
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え?日本語ってこんなに前のめりな言葉やったんか! 『会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか』
2023年5月27日言語がどのように生まれたかに興味を持つ人は多いのではないか。なによりも人間を人間たらしめている大きな理由のひとつは言語なのだから、当…more
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『ピッツァ職人』ナポリピッツァで人生が変わった!
本書は魅力的な「問い」からはじまる。 若きピッツァ職人を取材していた時のこと。著者は職人の言葉にちょっとしたショックを受けた。 「僕…more
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『サーカスの子』は驚きに満ちた私ノンフィクションだ!
2023年4月27日サーカス、これほど多彩なイメージを喚起する言葉はないのではないか。明るく陽気で楽しいという印象がまず浮かぶ。しかし、それを追いかける…more
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言語で国境を越える『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、ルーマニア語の小説家になった話』
私は本が持つ「熱量」に惹かれる。著者がどうしても書き残したかったものや、誰かに伝えたかったこと、自分にしか出来ないことなどを、汗かき…more
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『霞が関の人になってみた 知られざる国家公務員の世界』「官僚」の魅力とシビアな現実をゆるーく語るエッセイ
国会中、大臣や議員の背後で控えている人々。中継を見ていても、どこか厳めしく無機質で、原稿を読むときもぼかしたような言い回しをする。「…more