教養・雑学
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『武器としての教養』教養がある人が最後には勝つ
2022年3月29日私と同じ1955年生まれの高校や大学の同級生たちが定年を迎えた。その彼らにあまり元気がなく、家で燻っていることが多い。国立大学の65…more
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『自分で始めた人たち』人を通して地域を知る面白さと、「民主主義」を自分の言葉で語ること
本書『自分で始めた人たち』では、政治に頼らず、市民が自治体と手を繋いで、地域を変える旅に出る。コロナ騒動の最中、また個人の尊厳が注目…more
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老後の習い事指南 by アフロ記者『 老後とピアノ』
2022年3月2日ピアノを53歳で習い始めた、というか、より正確には、子ども時代から40年という長いお休みを経て再開されたお話だ。著者は元朝日新聞記者…more
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エネルギー問題の道標『エネルギーをめぐる旅』
歴史・物理・文明論の視点からエネルギー問題を俯瞰する骨太ノンフィクションだ。しかも、文章のリズム感や物語展開もノンフィクションとして…more
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誰知るや。書店員の凄み 『千年の読書』
2022年2月14日本書は、梅田蔦屋書店で人文コンシェルジュを務める書店員・三砂慶明氏が200冊を超える古今東西の本を縦横無尽に紹介した本だ。「幸福」「…more
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『休息の科学』科学的な「オフ」のススメ
2022年2月10日良い仕事をするには、頭をフルに使わなければならない。そのためには合間に効果的な休みを入れる工夫も必要だ。ポカンとして頭の活動を完全に…more
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『怪異猟奇ミステリー全史』老後の楽しみ、永久保存版ブックガイド
私が小学生のとき、と言えば半世紀も前の話になるが、教室には必ず学級文庫があった。本の裏表紙には貸出カードが付いていて、借りた人の名前…more
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『言葉を失ったあとで』耳を傾け言葉を引き出す 「聞く」ことのプロの対話
2022年1月8日ただ、本書が扱うテーマは重い。2人が対峙してきたのは「言葉を失った」人々である。暴力によって尊厳を踏みにじられた人を前にすると、私た…more
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『反逆の神話〔新版〕: 「反体制」はカネになる 』カウンターカルチャーへの愛憎相半ばする複雑な気持ち
"本書のハードカバー版の表紙には、かの有名なチェ・ゲバラのアイコンがあった。自分たちのための本だと誤読し、普段はこの手の本を読まない…more
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『ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした』
2021年11月26日多くの現代人が「あって当然」「なければ生きていけない」とみなす、そのような文明の利器をかたっぱしから手ばなし、そこに立ちあらわれる新…more
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『100年無敵の勉強法』「死んだ勉強」の発見から「活きた勉強」が誕生する
2021年11月20日「なぜ勉強しなくてはならないのか?」という素朴な問いから、新しい世界が拓けてくる。そして「自分だけの大切な人生」の存在をしっかりと掴…more
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『傘のさし方がわからない』100文字で済むことを2000文字で伝えるレビュー
2021年11月11日エッセイの力をあらためて感じさせてくれる本。車椅子の母、ダウン症の弟さんと一緒に暮らしながら紡いだ言葉は、嘘偽りなくストレートに読者…more
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『差別はたいてい悪意のない人がする』特権という厄介で見えにくいことを考える
差別はつねに、差別によって不利益をこうむる側の話である。差別のおかげで知らぬうちにメリットを得る側の人が、自ら立ち上がって差別を語る…more
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『くらしのアナキズム』人類学者から学ぶ「国家なき社会」の叡智
本書が挑戦するのは、「人類学の視点から国家を考えること」で、手がかりとなるのは「国家なき状態を目指したアナキズム」である。アナキズム…more