教養・雑学
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『師弟百景』「背中を見て覚えろ」はもう古い!?
「秘伝のタレ」というやつが嫌いである。テレビで飲食店が紹介される際によく耳にするが、あまりにいい加減だと感じる。鰻のタレも焼鳥のタレ…more
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『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』
2023年3月18日一見、ライトノベルを思わせるタイトルだが、本書は紛れもない実話である。ただし著者の半生は、まるでラノベの主人公のようにユニークだ。 …more
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目覚めよ!麗しの”桶愛”に 『巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ』
2023年2月27日「桶」である。はて、桶と聞いて何を思い浮かべられるだろう?ちょっと気になって広辞苑で調べてみた。こういうときはなんといっても電子辞書…more
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『巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ』を読む:サイエンス&テクノロジーの面で考えさせられる好著
たまたま知り合いのSNSを通じて、木製の桶に関する本が出ることを知りましたのです。わたしは木材加工の技術史や、微生物による発酵の科学…more
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『なぜ、この芸人は売れ続けるのか?』に成功の秘訣を学ぶ
2022年12月27日売れ続ける芸人、25人について、芸能記者・中西正男48歳が縦横無尽に書き尽くした。大阪を中心に活動する中西なので、ほとんどが大阪の、…more
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『語学の天才まで1億光年』混沌と放浪の中での語学学習術
2022年12月4日高野秀行さんの著作を最初に読んだのは30年以上前のことだ。『幻の怪獣・ムベンベを追え』という怪しげな本を書店で見つけ、この「早稲田大…more
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人も植物もこの瞬間を生かされている! 『池坊専好×鎌田浩毅 いけばなの美を世界へ』
2022年12月2日華道は日本古来の芸術である。生け花は表面的な形や色の美しさに留まらず、植物の命そのものに美を感じ、人と自然を結びつける優れた機能を持…more
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『ぼけと利他』唯一無二の往復書簡
本書は、大学で利他を研究している伊藤亜紗さんと、福岡で「老宅所よりあい」を営んでいる村瀬孝生さんの往復書簡である。半月に一度のペース…more
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もう英語学習なんかいらんのとちゃう?『グローバル×AI翻訳時代の 新・日本語練習帳』
2022年11月10日素晴らしい本だ。帯文を頼まれたら、「役に立つ、みんな絶対に読むべきだ」という短い激賞文しかない。 タイトルは『新・日本語練習帳』だが…more
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『聞く技術 聞いてもらう技術』聞く力、聞いてもらう力が社会を変えて行く
世の中では厳しい言葉が飛び交っている。特にSNSを中心に政治問題や社会制度のあり方を巡り攻撃的な言葉の応酬が日常的に繰り返されている…more
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『文にあたる』校正の仕事は人生に似ている
本を読んでいて、誤植をみつけてしまうことがある。 粗を探しながら読んでいるわけではないのに、自然と目にとまってしまう。みつけるのは衍…more
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『LISTEN.』山口智子さんと世界の民族を巡る旅をQRコードで体験する!
俳優の山口智子が世界中を巡り、後世に残る音楽ドキュメンタリーを10年もかけて撮っていた…。 いま、この地上のどこかで民衆が歌う声を残…more
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『語学の天才まで1億光年』超絶面白い語学本!
2022年9月9日表紙をみて思わず笑ってしまった。1光年は、光の速さで1年かかる距離だ。1億光年は1億年である。にもかかわらず表紙に描かれた人物は、遥…more
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『キツネ潰し 誰も覚えていない、奇妙で残酷で間抜けなスポーツ』動物虐待とトライアル&エラーの娯楽史
中世ヨーロッパではメジャーなスポーツであった、キツネなどの動物を空中高く投げ飛ばす競技「キツネ潰し」。このスポーツの記述と挿絵を偶然…more
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さらなる秘境『防衛大学校 知られざる学び舎の実像』が凄すぎる!
2022年8月27日初めてお会いしたのは、読売新聞の読書委員会だった。元・防衛大学校長らしく、動作も物の言い方もあまりにキビキビしておられるのに驚いた。…more