医学・心理学
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『人類五〇万年の闘い マラリア全史』 100万人の命を奪う殺し屋
本書は、恐るべきマラリアと人類の50万年にも及ぶ闘いの記録である。本書を読めば、人類が築きあげてきた歴史がいかにマラリアに影響を受け…more
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『解放老人』認知症を前向きに見つめる
一般的にネガティブなイメージで語られることの多い、認知症。そこに前向きな視点を見い出そうとするのが本書である。キャリア30年を超す名…more
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『臓器移植の人類学』生死の境界線は変わっていくか
"脳死という言葉は、そもそも臓器移植をおこなうために生み出され、普及したというのが正しい 脳死が先だったのか、臓器移植医療の成立が…more
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奇跡の伝説から物語へ 『完治 – HIVに勝利した二人のベルリン患者の物語』
2015年3月14日医学の歴史は、数多くの物語で彩られている。この本は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染を「完治」した二人の『ベルリン患者』に始まる物…more
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犯罪者を特定する因子は存在するのか? 『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』
2015年3月9日単なる印象論を超えて、「犯罪者」と「非犯罪者」を分ける要素は存在するものなのだろうか。家庭環境の違い、脳の違い、遺伝子の違い、同じ状…more
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サイコパスと診断された科学者が語る『サイコパス・インサイド』
2015年2月11日サイコパスの研究者が、サイコパスであったーーこの衝撃の事実を皮切りに物語は始まる。科学者視点による所見と自分自身のこれまでの体験、二…more
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『ボケてたまるか!』あなたは本当に大丈夫??
"山本が脳の異常を感じたのは61歳を過ぎた頃であった。記憶力には自信があったのに、少し前に聞いた人の名前が出てこなくなったのだ。大好…more
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夢はかなえるものなのだ 『ブータンの小さな診療所』
この本、いままでのブータン本とは少し違う。切り口が違う、というよりは、その経験が違う、といったほうがいいだろう。タイトルにあるように…more
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『GO WILD 野生の体を取り戻せ!』 多様性があなたの野生を呼び覚ます
本書の主張はシンプル。人類は600万年前の誕生から1万年前に農耕を発明するまで野生の生活を送っていたため、人類の体も脳も野性的な狩猟…more
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ここまで書いてええんかい 『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』
2014年12月22日「ヒラノ教授、あんたの時代はよかった」。工学部ヒラノ教授シリーズを読んだ現役教授たちは、私とおなじようにつぶやくだろう。ご本人は、ど…more
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『ぼくは物覚えが悪い』海馬を失った男は、永遠に続く30秒を生きた
2014年12月1日年の瀬ともなると、私たちは過去の出来事を頭の中で再現し、その情動を元に未来へ思いを馳せる。年を忘れるというくらいだから、辛かったこと…more
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『認知症の真実』著者・東田勉氏インタビュー
2014年11月27日世界に前例のない超高齢社会へと突き進む日本で、向精神薬が過剰に用いられ、廃人にされたり死へ追いやられたりするお年寄りが無数に存在する…more
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『友達の数で寿命は決まる』新刊超速レビュー
2014年11月25日『友達の数で寿命は決まる』とは、なんとも気になるタイトルではないか。友達が少ない私のような人間は長生きができないのか?そんな不安から…more
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あなたも今日からシャーロック・ホームズ『卒アル写真で将来がわかる』
"なんと興味深く、胡散臭い感じのするデータだろう。 本書は、顔かたちや体の大きさ、しぐさ、全体から感じる雰囲気などから他人が感じと…more