医学・心理学
-
連続殺人犯は遺伝するか『暴力の解剖学』
本書は神経犯罪学の権威が丁寧な解説を試みた良書だ。読者は読み進めるにつれ、多数の驚くべき重犯罪事例に呆然とし、著者の知見に唖然とする…more
-
『人体600万年史 科学が明かす進化・健康・疾病』
2015年9月18日本書『人体600万年史』は、そのような長い進化の過程から、人間の身体と病とを考察していくものである。発端の600万年前というのは、…more
-
人、かくもたやすく悪魔になれり 『ルシファー・エフェクト ふつうの人が悪魔に変わるとき』
1971年におこなわれた『スタンフォード監獄実験』の責任者ジンバルドーが、その全貌とその後の展開を著した本だ。きわめてシンプルな実験…more
-
『偶然の統計学』その偶然、意外と起こるかも?
当選番号が2回連続で一致した宝くじ、人生で雷に7回打たれた人、同じ選手から2日連続で出たホールインワン。一見きわめてありえないように…more
-
科学は生死の境界線を動かし続ける『人はいかにして蘇るようになったのか』
蘇生科学の発展は、死が0次元の瞬間ではなく、時間軸上の長さをもったプロセスであることを示唆している。「死んでいる最中」という状況が存…more
-
『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』少女たちを守れない社会に、未来などない!
本書は6組の被害者である母娘の日常と症状を、詳細に報告したルポルタージュである。マスコミの報道で映像を見た人も多いだろうが、彼女たち…more
-
『失われてゆく、我々の内なる細菌』 ピロリ菌だって役に立つ?
" 近年の医学の進歩は、人類に多くの幸福をもたらした。1850年のアメリカでは4人に1人の赤ん坊が1歳の誕生日を迎えることができなか…more
-
人類の叡智は無限である(ような気がする)『狂気の科学』
タイトルは「科学」となっているが、内容はかなり限定されていて、ほとんどが心理学と医学、すなわちヒトを対象にした研究である。『奇態な実…more
-
『なぜ人類のIQは上がり続けているのか? 人種、性別、老化と知能指数』 知能の謎に迫る!
2015年6月2日"政治哲学を専門としていた著者ジェームズ・R・フリンは1980年代に発表した論文で、アメリカをはじめとする工業国で、時代とともにIQ…more
-
『マシュマロ・テスト』誘惑をうまくやり過ごすために
2015年5月29日目の前の報酬を取るか、しばし我慢して後でより多くの報酬を得るか。「マシュマロ・テスト」と名付けられたこの有名な実験を考案した第一人者…more
-
『メモリアル病院の5日間』カトリーナの被害がもたらした教訓
"2005年8月末、巨大ハリケーンのカトリーナがアメリカ南東部を襲い、1800名以上の命が失われた。中でも被害の大きかったルイジアナ…more
-
おもろすぎっ!!『本当にあった医学論文』
タイトルの通り、医学専門誌に掲載された論文が、79編+75編、二冊あわせて154編も紹介されている。いやまぁ、ほんまによくこれだけ集…more
-
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』見えないことから見えるもの
目が見えないことは、大きなハンデとしてとらえられがちだ。しかし、視覚障害者の生きる「見えない世界」に想像を巡らせれば、また違った見方…more
-
私とともに在る人と 『漢方水先案内 医学の東へ』を読んで――客員レビュー by 上橋 菜穂子
2015年4月8日読み始めたとたん強烈にひき込まれて、貪るように読んでしまう本というのがあるものですが、津田篤太郎先生の『漢方水先案内――医学の東へ』…more