医学・心理学
-
現代のがん治療は間違えているのか?『悪いがん治療:誤った政策とエビデンスはどのようにがん患者を痛めつけるか』は現役腫瘍内科医からの挑戦状だ!
2022年4月2日ある種の快感を抱きながら読んだ。漠然とそうではないかと勘ぐっていたことを、ものの見事に説明してもらえたからだ。がんの新薬が次々と登場…more
-
『最後の砦となれ』未知のウイルスとの闘いの記録
「あなたはこの先、コロナ禍のことを忘れてしまうだろう」 もし面と向かってこんな予言をされたら、あなたはどんな反応を示すだろうか。「そ…more
-
爆笑につぐ爆笑!オモシロ論文集『すばらしきアカデミックワールド』を読まずに死ねるか!
2022年3月27日真面目なタイトルに騙されてはいけない。ひかえめに言って、驚きにつぐ驚き、爆笑につぐ爆笑の一冊だ。必ずしも心理学に限定されている訳では…more
-
マッチョ系(?)医師の正しき患者道『ぼくとがんの7年』
2022年2月10日小児がんを専門としていた松永正訓医師が膀胱がんを患った。攻守逆転、患者となって何を考え、どう行動されたか。名エッセイストでもある松永…more
-
ここまで来ている脳とAIの関係『脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線』と『生命知能と人工知能 AI時代の脳の使い方』をあわせ読み
2022年1月27日脳科学はおもしろい。なにしろ新しい知見がどんどん発表されるし、それを紹介する本も目白押しだ。今回はそんな中から脳と人工知能について書…more
-
保健所の「コロナ戦記」TOKYO2020-2021
混乱の記録である。同時にきわめて貴重な記録でもある。人類の歴史に残る新型コロナウイルスとの闘い。その最前線で何が起きていたのかが本書…more
-
信じる? 信じない?『精神科医の悪魔祓い デーモンと闘いつづけた医学者の手記』
悪魔なんているわけがない! そう思った人にこそ、ぜひ読んでいただきたい。アメリカの精神科医が、きわめて科学的な態度で、悪魔とむきあっ…more
-
『「非モテ」からはじめる男性学』身近なヒエラルキーと支配
"「非モテ研」というものがあるらしい。正確には「ぼくらの非モテ研究会」という名前で、いわゆるモテ講座ではなく「非モテで悩んでいる人」…more
-
”素人にこんなオモロイ本を書かれたら困るがな” 的な医学エンタメ『人体大全』
2021年9月16日この本、まず何しろ面白い。それだけでなくて、わたしのような医学研究者にとっても、知らないことが多くて勉強になった。著者はいったい何者…more
-
『ジェンダーと脳──性別を超える脳の多様性』 女性的な特徴と男性的な特徴が入り混じったモザイク
著者が自らの考え方を一変させることになったのは、ひとつの実験を知ったからだという。ラトガーズ大学の研究者によるその実験では、メスとオ…more
-
痩せたいならばこれを読め!『ダイエットをしたら太ります。 最新医学データが示す不都合な真実』
2021年8月27日世にダイエット本はあまたあれど、これほど画期的な『ダイエット本』はあるまい。なにしろ、ダイエットをしたら太るというのだ。では、どうす…more
-
「こころ」の深層に触れる3冊 『なりすまし』『誰がために医師はいる』『ネオ・ヒューマン』
2021年8月8日"情報の洪水の現在、私たちにとって何が正解でどれが間違いなのか。特に目に見えない「こころ」の問題はなおさらだ。 例えば1973年1…more
-
薬物依存症のイメージが根底から覆されたぞ『誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論』
2021年7月21日アディクション(嗜癖障害)治療を専門とし、長年にわたり携わってこられた松本俊彦医師による本。我々が薬物依存症患者に抱いているイメージ…more
-
『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』捨てる学びで、古いパターンを捨てる
アンラーンは「学びほぐし」と訳される。型どおりにセーターをあみ、ほどいて元の毛糸にもどして自分の体に合わせて編みなおすようなイメージ…more