7月の今月読む本 その2

2014年7月6日 印刷向け表示
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
エピジェネティクス――新しい生命像をえがく (岩波新書)

作者:仲野 徹
出版社:岩波書店
発売日:2014-05-21
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

男のパスタ道 (日経プレミアシリーズ)

作者:土屋 敦
出版社:日本経済新聞出版社
発売日:2014-06-10
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

梅雨らしい日々が続いていますね。本読みにはいい天気ですが、ゲリラ豪雨にはまいってしまいます。カバンの中に入れておいた本までグショ濡れには泣きたくなりました。紙は本当に水に弱い。HONZで強力プッシュ中の『紙つなげ!』のことを考えながら、扇風機で乾かしました。

メンバーが最近出した『エピジェネティクス』『男のパスタ道』も好調で、増刷がかかったようです。読む本もマニアックなら書くこともマニアック。『エピジェネティクス』が第2章で止まっている私も反省し、もう一度頭から読み直そうと奮起しています。

7月の朝会では平成生まれと昭和育ちとの深い溝が露見しました。様子はこちら。欠席者も「今月読む本」はきちんと知らせてきます。

前日のトークショウの司会で疲れ果て、朝会を欠席した代表・成毛眞。今月読む本のその2はその成毛から始めましょう。コメントは本人談。

 

『君拾帖』幕末明治ヲタクの極致。鹿鳴館の献立、牛肉大和煮ラベル。
『死の棘』いまだに被害がつづくアスベスト公害の実態。

栗下直也

ヤクザ映画の中の内容が後日、本当に起きてしまった。フィクションが進行中のヤクザの抗争に影響を与え、モデルの組長が射殺される。なぜ起きたか。
2冊目は完全なタイトル買いです
3冊目、被り多数につき、今、カバンにあった本ってことで……

土屋敦

1冊目、著者の笹沢さんの遺作となった骨太の評伝。すごいです。
2冊目、4歳の息子を失った父親が書いた本。自分にも子どもがいるので、最初とても読めない、と思いましたが、抑制的な筆致、子どもの前向きな生き方がよいです。終末医療についても、具体的にいろいろ考えさせられます。
3冊目、天才浪曲師の生涯をひ孫が書いた伝記的読み物、だそう。まだ読んでませんが。うなるカリスマ・国本武春推薦w

野坂美帆

『人生は~』日本を代表する女性物理学者の半生。明るい!こういう女性はかっこいい。
『冬虫夏草~』発売前から待ちに待った一冊。冬虫夏草って色んな種類があるんです!思わずウヒヒとなること間違いなし。
『キリスト~』イメージはどのように創造されたか。宗教に興味がある人にも、美術史に興味がある人にも。私はイメージの効能が気になって読んでみたいと思ったのでした。

足立真穂

1冊目、この著者の本は、歴史をダイナミックに読み解いてくれるので、好きでほとんど読んでいます。
2冊目、NHKの時代考証担当者による歴史雑学集。
3冊目、『ナチスのキッチン』の著者の新作ですが、担当編集の下平尾さん、出版社を立ち上げたようです。驚きましたがちょっと面白そうなのでこれから読んでみます。

仲野徹 

オチオシは『新幹線を航空機に変えた男たち 超高速化50年の奇跡』
ですが、カブりました。新幹線が進歩してきた歴史を人と技術から描く。
『小林一三』って順風満帆な人ではなかったんですね。大阪を大きく発展させた大経済人の伝記。
2冊目、爽やかな若者は嫌いなんですけど、この人はすごい。
そして、どうしていまごろ辻静雄なのかという疑問はあるけれど、むちゃくちゃにおもろい。

高村和久

1冊目、『ロングテール』のクリス・アンダーソンかと思いましたが、違う模様です。
2冊目、表紙があまりにさみしい感じで、思わず買ってしまいました。
3冊目、「音はどこまで大きくなるか」「華厳経に記された果てしなく大きな単位」などサイエンスの雑学が書かれていておもしろいです。

あとはおまけの本。意外なものに人気が出ました。久しぶりに毎月取ろうかしら。

田中大輔

クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

作者:デイヴィッド・ケリー
出版社:日経BP社
発売日:2014-06-20
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

 塩田春香

 

 

 

 

 

『ちいさなかがくのとも』という3歳から5歳くらいまでを対象にした冊子なのだが、ものすごくよくできている。これは欲しいなあ。誰かにプレゼントしたい。

内藤順

沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

作者:ケイン岩谷ゆかり
出版社:日経BP社
発売日:2014-06-18
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

東 えりか

江戸大名の好奇心

作者:中江克己
出版社:第三文明社
発売日:2014-05-28
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

 麻木久仁子

アガサ・クリスティー完全攻略

作者:霜月 蒼
出版社:講談社
発売日:2014-05-14
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

 新井文月

現代アート経済学 (光文社新書)

作者:宮津 大輔
出版社:光文社
発売日:2014-06-17
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

山本尚毅

視覚文化「超」講義

作者:石岡良治
出版社:フィルムアート社
発売日:2014-06-26
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

峰尾健一 

「4分33秒」論──「音楽」とは何か (ele-king books)

作者:佐々木敦
出版社:Pヴァイン
発売日:2014-05-30
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

刀根明日香

やくざと芸能と 私の愛した日本人

作者:なべおさみ
出版社:イースト・プレス
発売日:2014-05-09
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

 久保洋介

村上浩

競争優位の終焉 市場の変化に合わせて、戦略を動かし続ける

作者:リタ・マグレイス
出版社:日本経済新聞出版社
発売日:2014-06-19
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

鰐部祥平

本は死なない Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」

作者:ジェイソン・マーコスキー
出版社:講談社
発売日:2014-06-19
  • Amazon
  • Amazon Kindle
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

足立真穂

女の子よ銃を取れ

作者:雨宮 まみ
出版社:平凡社
発売日:2014-05-23
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

野坂美帆

雲の中では何が起こっているのか (BERET SCIENCE)

作者:荒木 健太郎
出版社:ベレ出版
発売日:2014-06-23
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

土屋敦

 最後はこの人。遠藤陽子

仏像のお医者さん (PHP文庫)

作者:飯泉 太子宗
出版社:PHP研究所
発売日:2014-06-04
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • 丸善&ジュンク堂
  • HonyzClub

なんてステキな選書センス!思わずポチってしまいました…

様々な場所でHONZメンバーの活躍が目立ってきました。4年目も本をバンバン読みつつ、本業でも成果を上げていきたいと決意を新たにしています。どうぞ応援してください。 

決定版-HONZが選んだノンフィクション (単行本)
作者:成毛 眞
出版社:中央公論新社
発売日:2021-07-07
  • Amazon
  • honto
  • e-hon
  • 紀伊國屋書店
  • HonyzClub

『決定版-HONZが選んだノンフィクション』発売されました!