吉村 博光
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『誰も農業を知らない』 プロ農家の声に耳をすませば
2019年2月9日アメリカを模した大規模農業んあど、十把一絡げの農業論が巷に溢れていますが、農家の状況は多岐にわたっています。いつか機会があれば、現場…more
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残業武勇伝を塗り替えろ! 『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』
2019年1月9日本書は、2万2000人規模の調査による圧倒的なデータから、これまで見えなかった「残業の現実」を浮き彫りしている。その志あふれる仕事に…more
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巨人の肩に乗って 『感動の創造 新訳中村天風の言葉』
2018年12月9日経営者や一流アスリートに関する報道で、天風の名を目にしたことがある方は多いのではないだろうか。わざわざマインドフルネスを逆輸入しなく…more
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『フォッサマグナ』足下に広がるミステリー
2018年11月10日タイトルは『フォッサマグナ』。日本のど真ん中を南北に走る、巨大な地溝帯について書かれた本だ。著者は鵺(ぬえ)という怪物に例えているが…more
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医師にも患者にもバイアスだらけ 『医療現場の行動経済学』
2018年10月9日医療現場の意思決定について、現在の医療ではインフォームドコンセント(説明と合意)という手法が一般的にとられている。しかし、情報さえ提…more
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手紙を書くような介護 『家族のためのユマニチュード』
2018年9月14日本書の主題であるユマニチュードは、NHK「あさイチ」などでも紹介された“その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケアの手法のこと。私が…more
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『朝、目覚めると、戦争が始まっていました』 未来を知らない十二月八日の言葉
2018年8月9日意表を突かれた。企画も内容も構成も、見事という他ない本だ。毎年、終戦の日にむけて様々な本が出版されるが、とりわけ異彩を放つ本である。…more
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武士は戦さでポニーを駆る 『武士の日本史』
2018年7月9日日本史学界の最新の武士像は、ステレオタイプの報道や安直な時代劇で刷り込まれた「武の国プロパガンダ」のメッキをバリバリとはがす。その爽…more
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海鮮寿司とは違います 『旅する江戸前鮨』
2018年6月9日本書は、多くの食通たちを心酔させてきた四ツ谷「すし匠」の中澤圭二が、53歳でハワイに進出し地元の魚をつかって一流の鮨を握った記録であ…more
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あかるい資本家への道 『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』
2018年5月9日少し前に「世の中には500万円で買える会社がこんなにあった!」と題する「現代ビジネス」の記事が、莫大な閲覧数を集めた。本書は、その記…more
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『証言バブル伝説』 聖子と明菜とノーパンしゃぶしゃぶ
2018年4月9日4月といえば入社式。今年も多くの若者たちがその舞台に立った。近年も売り手市場とはいわれているが、それを遥かにしのぐ時代があった。バブ…more
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ぜひハーバードのテキストに! 『蘇るサバ缶』
2018年3月14日"泥まみれのサバ缶を石巻から東京の経堂という街に運び、洗って売った、復興支援活動をご存知だろうか。メディアでもたくさん取り上げられた…more
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営業トークは裏木戸から入れ 『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図』
2018年3月9日裏木戸に立てかけさせし衣食住。ビジネスマンなら、一度は聞いたことがあるだろう。初対面の人との話のキッカケにしやすい話題の頭文字である…more
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哲学と科学の間。文系がハマる脳科学本 『脳の意識 機械の意識』
2018年2月9日物質と電気的・化学的反応の集合体にすぎない脳から、なぜ意識は生まれるのか。本書は、この謎に気鋭の脳神経科学者が迫った一冊だ。現代科学…more
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『男の孤独死』 死とは何か、男とは何か。
2018年1月9日著者はベストセラー『「平穏死」10の条件』などの著書をもつ医師だ。病院で1000人、在宅で1000人以上を看取った経験から、在宅で死…more