HONZ記事
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楽しくて、切なくて、愛おしい『アレックスと私』
「全米が泣いた!」――ひと昔前のハリウッド映画の陳腐な宣伝のようだが、本書はアレックスの死によってまさに「全米が泣いた」場面から始ま…more
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『京都に女王と呼ばれた作家がいた』時代の寵児を描いた覚悟の評伝
2020年10月11日" 山村美紗の訃報は衝撃的だった。1996年9月、帝国ホテルで執筆中に心不全を起こし62歳の生涯を終えた。超売れっ子の作家の死は大騒…more
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今週のいただきもの:2020年10月4日週
2020年10月10日ご無沙汰しております。まさか「今週のいただきもの」を更新する日がくるとは思いませんでした。私ごとですが実は転職をしまして、転職先がH…more
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『言論の不自由 香港、そしてグローバル民主主義にいま何が起こっているのか』強権化する大国中国と それに抗う若者たち
2017年から香港特別行政区行政長官選挙を普通選挙で行うという約束を、14年に中国政府が反故にしたことに反発する市民らが行った抗議活…more
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ノーベル賞受賞者90名超。世界を変える名門 『MIT マサチューセッツ工科大学 音楽の授業』
2020年10月9日日本ではあまり知られてないが、マサチューセッツ工科大学(MIT)ではSTEM教育だけでなく、人文学や芸術科目にも力が入れられている。…more
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『がんと闘う病院』知りたい情報を得る手掛かりに
2020年10月8日20年1月末、武漢から帰国した在留邦人の患者を収容した都内の病院の一つが都立駒込病院だ。1879年に感染症の専門病院として開設された…more
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『剱岳—線の記』古代日本のファーストクライマーを探せ!
"新田次郎の『劒岳〈点の記〉』は、日露戦争直後、前人未到とされた北アルプスの剱岳(標高2999m)の登頂に挑んだ測量官を描いた山岳小…more
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『コロナ禍日記』未知なる状況下の日々が記録されたアンソロジー
2020年10月3日本書は日本および世界各地で暮らす17人がコロナ禍に見舞われた日々を綴った日記のアンソロジーである。登場するのは小説家、漫画家、ミュー…more
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『生と死を分ける数学 人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ』
2020年9月30日著者は、読者に数学と現実との強い結びつきを皮膚感覚でわかってもらうために、1本の式も使わず、次々にアナロジーを繰りだして、現実と数学…more
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『ぼくは挑戦人』世界で活躍するジャグラー 在日コリアン3世のあゆみ
2020年9月29日本書は、「自分は何者なのか」を問い続けた在日コリアン3世の著者が、「挑戦人」として生きるに至るまでのヒントや糧をもらった人たちとの出…more
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我々は操られているのかもしれない『マインドハッキング:あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア』
2020年9月27日トランプの大統領選勝利、英国のEU離脱、オルタナ右翼の台頭。いずれにも関与していた民間組織がある。その名はケンブリッジ・アナリティカ…more
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『自閉症は津軽弁を話さない』文庫版著者あとがき
2020年9月26日"妻の何気ない「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないよねぇ)」というひとことに、私は10年ものあいだ「本当に?」「どう…more
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『LIFESPAN(ライフスパン) 老いなき世界』人類の生命観と人生観を覆す新たな啓蒙書
"本書がこれまでのアンチエイジング本と違うのは、単なる科学技術の記述だけではなく、人口増加、環境問題、格差拡大、さらには長寿化によっ…more