おすすめ本レビュー
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地球温暖化問題を考えるヒント『地球の未来のため僕が決断したこと』
地球温暖化対策では、「石炭火力発電所撤廃」や「EV・水素車の普及」があたかも万能な対応策のように語られがちだが、実はそれらの定量イン…more
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本は道楽。『読む・打つ・書く: 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』。
2021年9月12日読書も書評も執筆も、みんな道楽である。いまこそ、この道楽に溺れようではないか! 進化生物学者にして、全国を「統計高座」で飛び回る。書…more
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『ランニング王国を生きる 文化人類学者がエチオピアで走りながら考えたこと』一緒に走りながら考えたマラソン王国繁栄の秘密
2021年9月11日"本書の著者は、英国の人類学者で、自らもフルマラソンを2時間20分で走るランナーだ。彼は、ランニング王国エチオピアに1年3カ月にわた…more
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『死者の告白』憑霊体験をめぐるノンフィクション
"本書には、にわかには信じがたい現象が書かれている。科学を信奉する人からすれば、納得できない内容かもしれない。 なにしろこれは、東…more
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科学的に甘えさせてくれる本 『生物学的に、しょうがない!』
2021年9月9日本書は、生物学や遺伝子学的に「人が悩んでもしょうがないこと」が51個紹介された本だ。悩みを手離してもよし、自分の得意を見出して個性を…more
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『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』主観の調和
2021年9月7日そして本書の著者は、『空をゆく巨人』で開高健ノンフィクション賞を受賞した川内有緒。全盲の美術鑑賞者、白鳥健二さんと一緒に展示会をめぐ…more
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『早く絶版になってほしい #駄言辞典』滅びるべき駄言の存在は社会の成長の証でもある
2021年9月4日ページをめくると、いかにもありそうな駄言のオンパレード。いくつかを紹介しよう。「女性ならではの感性」「美人すぎる○○」「リケジョ」「…more
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『ジェンダーと脳──性別を超える脳の多様性』 女性的な特徴と男性的な特徴が入り混じったモザイク
著者が自らの考え方を一変させることになったのは、ひとつの実験を知ったからだという。ラトガーズ大学の研究者によるその実験では、メスとオ…more
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『仁義なき戦い 菅原文太伝』日本映画界のスター その魅力の源泉に迫る
2021年8月28日スターも人間だ。人々はスターを一語で括ろうとする傾向があるが、人間はそう単純ではない。本書は、複雑さが人を引きつけ、つかみどころのな…more
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痩せたいならばこれを読め!『ダイエットをしたら太ります。 最新医学データが示す不都合な真実』
2021年8月27日世にダイエット本はあまたあれど、これほど画期的な『ダイエット本』はあるまい。なにしろ、ダイエットをしたら太るというのだ。では、どうす…more
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『暁の宇品』日本はなぜ「海の戦争」で敗れたのか
四方を海に囲まれた日本は、食糧や資源の輸入を船に頼らざるを得ない。いざ戦争となれば、戦地に兵を送り出すのも、武器や食糧を届けるのも船…more
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『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』まず自分の靴を脱ぐこと 足元から世界を変えていく
2021年8月21日著者が今、最も旬な書き手であることを確信させられる一冊だ。世界を覆う社会的なテーマを生活者として語り、解決のヒントを暮らしの中に見出…more
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船上での無謀な取材を重ねた傑作『アウトロー・オーシャン 海の「無法地帯」をゆく』
2021年8月17日著者は、過去にピューリッツァー賞を獲得したことも敏腕記者だ。「記事を書くな、物語を語れ」という『ニューヨーク・タイムズ』で学んだ鉄則…more
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あの「魔法」にもういちど触れたい!『シェフたちのコロナ禍』
本書は東京で初めての緊急事態宣言が出された際に、料理人たちが未経験の事態とどう向き合ったかをまとめたものだ。ご存知のように緊急事態宣…more
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『ヒロシマを暴いた男 米国人ジャーナリスト、国家権力への挑戦』《世紀のスクープ》マッカーサーが隠した被爆者の真実
2021年8月14日本書はキノコ雲の下で生き残った生存者の生の声を初めて報道した『HIROSHIMA』の著者ジョン・ハーシーと記事を掲載した〈ニューヨー…more