おすすめ本レビュー
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『Learn or Die 死ぬ気で学べ』最先端AI企業の挑戦
日本最大のユニコーン企業であるPreferredNetworks社。「噂には聞くがいまいち何をしているのかよく分からない会社」と言わ…more
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『贈与の系譜学』純粋な贈与を考える知的冒険
本書が面白いのは、真に純粋な贈与の思索を深めていることである。それは、かけがえのない唯一の最愛のものを贈ることであり、見返りや返礼を…more
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『とうがらしの世界』進化の過程から各地の料理まで
2020年9月11日トウガラシの起源は中南米である。1492年にコロンブスが数種類のトウガラシをスペインに持ち帰ったという記録があり、それが世界中に伝播…more
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『その名を暴け #MeToo に火をつけたジャーナリストたちの闘い』なぜ彼女は声を上げたのか、その先に何を見出したのか
ひと口に調査報道というが、調査することも報道することも、全体からすればパーツの1つにすぎない。調査に至るまでの情報提供者の説得、被害…more
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『交響曲第6番「炭素物語」 地球と生命の進化を導く元素』
2020年9月10日題名にちょっとクラクラ来てしまったが、サブタイトルにあるように地球と生命に関する正統の科学書である。メインテーマは宇宙に大量にある炭…more
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崖っぷちボクサー、狂気の挑戦 『一八〇秒の熱量』
2020年9月9日激アツな一冊だった。我を忘れてシャドーボクシングをはじめるくらいに。本書は、36歳のB級ボクサー米澤重隆が日本チャンピオンに挑む日々…more
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『家族遺棄社会 孤立、無縁、放置の果てに。』孤独に死にたくなければ、自分から胸襟を開くほかない
2020年9月8日この著者の本を読むのは初めてではない。なので、怖さはある程度予測できた。それでも、幾度となく背筋が凍る思いがした。この本で語られてい…more
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『美術展の不都合な真実』新聞社やテレビ局が主催する現状
2020年9月7日"著者は美術展を20年ほど企画してきた人物だ。本書では企画展がなぜ混雑するのか、美術作品はどのようにして選ばれるのか、展覧会自体はど…more
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『KGBの男 冷戦史上最大の二重スパイ』ソ連のエリートがMI6に、歴史を動かした二重スパイ
2020年9月5日"スパイ小説といえば007シリーズの作者イアン・フレミングや、ジョン・ル・カレといった英国の作家の名が頭に浮かぶ。「やはり、スパイ小…more
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『眠りがもたらす奇怪な出来事──脳と心の深淵に迫る』 夢遊運転病、セクソムニア、非24時間睡眠覚醒症候群
著者のガイ・レシュジナーは、睡眠を専門とする高名な神経科医である。彼が勤務するロンドンの睡眠障害クリニックには、種々の問題を抱えた患…more
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『伝説の「サロン」はいかにして生まれたのか コミュニティという「文化装置」』リモートワークの時代に創造的な場をどう作るか
2020年8月29日"特定の時代や場所に、すごい才能の持ち主がなぜか集まることがある。新しい芸術や思想を生み出した19世紀末のウィーン、あるいは1920…more
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誰でもわかる『みんなに話したくなる感染症のはなし』、みんな読んでね! <自著の前書きです
2020年8月28日中学生にもわかる感染症の本。ウイルス、細菌、免疫について、とりあえずこれくらいを知っておいたら大丈夫。新型コロナウイルスの報道でさま…more
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『幻のオリンピック:戦争とアスリートの知られざる闘い』を読んで、スポーツと平和について考える
2020年8月27日1940年、皇紀2600年を記念して東京でオリンピックが開催されるはずだった。しかし、日本政府が開催を断念、中止された。それを巡っ…more
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進化の実験場たる都市──『都市で進化する生物たち: ”ダーウィン”が街にやってくる』
都市で進化する生物たち: ”ダーウィン”が街にやってくる 作者:スヒルトハウゼン,メノ 出版社:草思社 発売…more
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『邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき』小説だからこそ書けた安全保障問題の不都合な事実
2020年8月26日元海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」の創設者のひとりで先任小隊長を務めていた伊藤祐靖氏が書いた小説だ。ノンフィクション書評サイトのH…more