おすすめ本レビュー
-
恐竜ってなんでこんなにおもろいねん!の三冊 『恐竜の世界史 負け犬が覇者となり、絶滅するまで』
2019年10月26日恐竜研究のエキスパートが、恐竜がいかに出現し、栄え、絶滅していったかをつぶさに語る。それは決して無味乾燥な歴史ではない。この本を読め…more
-
均衡としての汚職──『コラプション:なぜ汚職は起こるのか』
2019年10月25日本書の中で取り上げられていく話題としては、たとえば、民主主義精度の国と専制主義の国では、汚職の割合が高いのどちらか? 公務員の給料を…more
-
『黙示録 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄』プロデュースのスリルと快楽
2019年10月24日毀誉褒貶の人・奥山和由さんが、映画史研究家の春日太一さんを相手に、語り尽くしたのが本書である。果たして、当時マスコミを通じて私たちが…more
-
『亜細亜熱帯怪談』前代未聞の新ジャンル!現代アジア怪談ルポルタージュの誕生
本書はタイを中心に東南アジア一帯の怪談を集めたいっぷう変わったルポルタージュである。著者はもともと死体に興味があり、博物館に死体を見…more
-
『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』不完全である勇気を持って、最低限で止める
"本書は「時短術」のビジネス書である。つまり、時間を短縮するための「今から使える」ノウハウを、39ほど紹介している。 著者は週…more
-
『タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ』
著者の小林宙(そら)くんは、15歳でタネの会社を起業した。会社の名前は、「鶴頸(かくけい)種苗流通プロモーション」。会社のホームペー…more
-
『プリンシピア 自然哲学の数学的原理』世界の大古典は、案外簡単に読めるもの
2019年10月18日科学者ニュートンはだれでも知っているが、彼の著作を読んだ人はめったにいない。その理由は、300年以上も前に書かれた分厚い本で、内容が…more
-
『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』私にもあった女性差別の驚き
2019年10月16日『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』は一般向けフェミニズム評論だ。著者の北村紗衣の専門はシェイクスピアのフェミニスト批評。東京大学で学…more
-
『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』それは「平成の八つ墓村事件」なのか?
"2013年7月21日夜半、山口県周南市金峰地区の郷集落で連続殺人・放火事件が勃発した。この地区の住民はわずか12人、半数以上が高齢…more
-
無名科学者の挑戦から読み解く『エネルギー400年史』
本書は、『原子爆弾の誕生』でピュリッツァー賞を受賞したリチャード・ローズの最新作、『エネルギー400年史』だ。有名無名の人物の物語を…more
-
『つけびの村』山口連続殺人事件の真相、噂は続くよ、どこまでも
2019年10月11日著者の取材は、ある噂話の真相を確かめようと試みたことから始まった。それは、この集落には“夜這い”の風習があり、その遺恨をめぐり殺人事…more
-
『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』膨大な弱いつながりを見つめ直し人間らしく生きる哲学
我々はSNSやソーシャルゲームに備わる巧妙で強い依存性のある仕掛けに心を絡め取られている――というのは、評者が先月レビューしたアダム…more
-
『「戦場のピアニスト」を救ったドイツ国防軍将校 ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯』憎悪と暴力の渦の中で人間愛を失わなかった男
2019年10月5日"本書は、狂気に満ちた人物がいったん権力を握り、官僚機構の組織力と扇動された大衆の熱狂とを強大な原動力にして、虐殺のシステムを運用す…more
-
十二人を殺害し五〇人を暴行、百件以上の強盗を行った最悪の殺人鬼──『黄金州の殺人鬼──凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』
2019年10月3日この『黄金州の殺人鬼』は、いわゆる連続殺人鬼を追った事件物のノンフィクションなのだけれども、まず様々な他の連続殺人事件と比較して凄い…more