おすすめ本レビュー
-
『サカナ・レッスン』魚を捌いて市場に出向いて、日本の魚文化を体験しよう
2019年7月17日本書は、前著『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』で日本で熱烈な支持を受けたキャスリーン・フリン氏の日本訪問記だ。築地で、料理教…more
-
『僕とぼく 妹の命が奪われた「あの日」から』 「佐世保小6殺害事件」被害者の兄ふたりの“その後”
"2004年6月、長崎県佐世保市の小学校で6年生の女子児童が同級生の女児にカッターナイフで喉を切られ死亡する事件が発生した。学校内で…more
-
『ハイエンドトラベル』 発想と創造を生む新しい旅の形
2019年7月15日"そもそも人はなぜ旅をするのだろうか。古代ローマ時代の神学者アウグスティヌスは、次のように語っている。 「世界は1冊の本のようなも…more
-
『レオナルド・ダ・ヴィンチ』天才 その二面性
本書は7200ページにわたる自筆ノートから、レオナルド本人を検証した評伝だ。ノートには唇を制御する神経のスケッチから、友人たちに先を…more
-
『真実の終わり』米国きっての書評家が警告する民主主義の危機
2019年7月13日ミチコ・カクタニをご存じだろうか。本を愛する者にとって彼女はまさに「雲の上の人」だ。1955年生まれの日系米国人2世で、ニューヨーク…more
-
偉大な力にすっぽりと包まれる本 『友情2』
2019年7月9日"機中で『友情』と『友情2』を読み終えると、私は窓から雲海を眺め、唇を噛んで涙した。本書は、故・平尾誠二氏と生前に深い親交があった1…more
-
『迷いを断つためのストア哲学』現代人が共感しやすい「普通」の感覚の哲学
2019年7月6日宗教や思想や哲学には、断定的であったり難解すぎたりして、とてもついていけないものが多い。しかし、ストア哲学の「普通」の感覚は、現代に…more
-
人文文化と科学文化の融合──『なぜ脳はアートがわかるのか 現代美術史から学ぶ脳科学入門』
2019年7月5日なぜ脳はアートがわかるのか。そんなことをいうと「いや、自分はさっぱりアートはわからん」という人がわらわら湧いて出そうだが、かくいう僕…more
-
『流れといのち 万物の進化を支配するコンストラクタル法則』生命の知恵の結晶
2019年6月30日コンストラクタル法則は、一般向けには前作『流れとかたち』(紀伊國屋書店、2013年)で啓発書として発表され、読書界に強いインパクトを…more
-
自分が楽しいから書くのが一番『読みたいことを、書けばいい』
田中泰延をご存知だろうか?知らない人は知らないが、知っている人は知っている人物だろう。(当たり前だ)田中泰延と書いて「たなかひろのぶ…more
-
『ストーカーとの七〇〇日戦争』勇気ある行動が教える、社会の硬直性の破り方
著者は専門家への相談を重ね、「ストーカーは病気」との結論に至る。治療の効果も認められていることから、加害者に治療を望むと、「加害者を…more
-
高校生山岳部員たちの命を奪った雪崩事故は何故おきた『那須雪崩事故の真相 銀嶺の破断』
2019年6月27日2017年3月27日に発生した那須雪崩事故、といってもわからないかもしれない。しかし、栃木県立大田原高校の生徒7名と指導教員1名が死…more
-
『世界が動いた「決断」の物語』読むだけで、決断がきっとうまくなる
分かれ道に立ったとき、右か左かどちらに行こうか、立ち止まって考え、そして、悩む。最終的にはどちらかに決めて、歩を進め、また、次の分岐…more
-
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』無類に面白い!少年の成長物語
今年もっとも感情を揺さぶられた一冊だ。ノンフィクション好きでブレイディみかこさんを知らない人はいないだろう。彼女は英国南部のブライト…more