東 えりか
2008年に書評家として独立。「週刊新潮」と「ミステリーマガジン」などでノンフィクションの書評担当のほか、「信濃毎日新聞」の書評委員。現在は小説の書評の仕事と半々。「NEWS本の雑誌」の記者でもある。好んで読むのは科学もの、歴史、古典芸能、冒険譚など。
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『ようかん』老舗和菓子屋が代々紡いだ目にも鮮やかな「ようかん全史」
2019年12月26日"虎屋は室町時代後期に京都で創業し、禁裏の菓子御用をつとめてきた。東京遷都の折、明治天皇におともをして東京店を開設した。現在十七代目…more
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『聖なるズー』動物性愛者に密着取材!近来稀な問題作
第17回開高健ノンフィクション賞受賞作『聖なるズー』は動物(主に犬や馬)をパートナーにして、性生活も共にするという世界唯一の動物性愛…more
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『パワースポットはここですね』あなたにもきっと「ここ」と思える場所がある!
2019年11月17日どうやら今の日本はパワー不足のようだ。元気のない状態が常態になりつつある。高度成長期のイケイケを知っている世代は若者に「覇気がない」…more
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『義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士』ジェノサイドから25年、ルワンダの今
"1994年、アフリカのルワンダで大虐殺(ジェノサイド)が起こった。フツ族によるツチ族の虐殺で、百万人もの死者が出た。 男も女も大…more
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『この作家この10冊2』私の担当は「北方謙三」
2019年10月28日私が紹介したのは「北方謙三」。ご存知“顔文一致”のこわもて作家である。知っている人は知っているだろうが、私は彼の秘書を22年務めた。…more
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一年ぶりのご無沙汰です!令和初、10月の今月読む本 その2
2019年10月20日今回のゲスト、出口治明さんはHONZの客員レビューアとして、たくさん新刊を紹介してくださっています。APUの学長になられてからは、登…more
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一年ぶりのご無沙汰です!令和初、10月の今月読む本 その1
2019年10月19日まずは台風15号および19号によって大きな被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。日に日に被害が拡大する様子をみて、今回の台風がい…more
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『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』私にもあった女性差別の驚き
2019年10月16日『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』は一般向けフェミニズム評論だ。著者の北村紗衣の専門はシェイクスピアのフェミニスト批評。東京大学で学…more
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『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』それは「平成の八つ墓村事件」なのか?
"2013年7月21日夜半、山口県周南市金峰地区の郷集落で連続殺人・放火事件が勃発した。この地区の住民はわずか12人、半数以上が高齢…more
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『黄金州の殺人鬼 凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』連続殺人鬼を追い続けた女性作家の記録
2019年10月3日1976年6月から86年5月まで、カリフォルニア州の各地で50人以上をレイプし、少なくとも13人を殺害、100件以上の強盗を行ったシ…more
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『交通誘導員ヨレヨレ日記』人生の縮図そのものの悲哀
2019年9月16日実態が世間によく知られていない「交通誘導警備員」。今年73歳の著者が体験した「下流老人」の労働現場は切実だ。超高齢化社会に進む現代日…more
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『死の海「中河原海岸水難事故」の真相と漂泊の亡霊たち』あの日、彼女たちは何を見たのか?
"昭和30年7月28日午前10時ごろ、三重県津市の中河原海岸で女子生徒たちが溺れ36人もの死者を出した。足をさらわれ、泳ぎの得意では…more
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祝 直木賞受賞!!『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』書店で周りに並べてほしい文楽関係本
2019年7月19日ユネスコの無形世界遺産になっている文楽・人形浄瑠璃だが、歌舞伎や落語などに較べて知られているとは言い難い。『渦 妹背山婦女庭訓 魂結…more
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『僕とぼく 妹の命が奪われた「あの日」から』 「佐世保小6殺害事件」被害者の兄ふたりの“その後”
"2004年6月、長崎県佐世保市の小学校で6年生の女子児童が同級生の女児にカッターナイフで喉を切られ死亡する事件が発生した。学校内で…more
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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ヒップでポップで、最高にかっこいいパンクなかあちゃんにインタビューしてきた!(その3)
第3回はもう一冊の新刊『女たちのテロル』についてもお聞きした。そのあと、迷走が続くイギリスのEU離脱問題についての考えと、貧困の現状…more