鎌田 浩毅
1955年生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省主任研究官と京都大学教授を経て、2021年より京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・京都大学名誉教授。理学博士。専門は地球科学・火山学。テレビや講演会で科学を明快に解説する“科学の伝道師”。京大の講義は数百人を集める人気で教養科目1位の評価。著書に『富士山噴火と南海トラフ』(ブルーバックス)、『世界がわかる理系の名著』(文春新書)、『座右の古典』(ちくま文庫) 、『理科系の読書術』(中公新書)、『読まずにすませる読書術』(SB新書)。HPはこちら
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世界を「長尺の目」で認識するため絶好の科学書『生命の惑星』
2021年9月21日本書は壮大な宇宙の歴史の中で地球が「生命の惑星」となるプロセスを、科学に疎い一般読者向けに分かりやすく解説した啓発書である。副題に「…more
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古典籍の敷居をグッと低くしてくれるブックガイドの傑作『読書大全』
2021年8月12日講演会でよく受ける質問に「ビジネスパーソンに必要な教養は、どうインプットすれば良いのでしょうか?」がある。私は迷わず「読書が最も効果…more
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『LIMITLESS 超加速学習』学習を始める前に無用な考えを徹底的に排除する
2021年6月12日多くの人が意外に思うかも知れないが、超加速学習には良質のインプットとしての読書が最善かつ不可欠である、と著者は説く。「1日10分でも…more
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『2040年の未来予測』今から20年後、国家と大地の両方を揺るがす大変動が起きている
2021年5月18日本書は2040年の未来を予測・解析したもので、森羅万象に渡って博識の著者がその炯眼を余すところなく披露する。既に多くの書評によって紹…more
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『スケール 生命、都市、経済をめぐる普遍的法則』
2021年1月31日"「ものさし」は人類が発明した偉大な道具の一つである。他人に時間や長さや大きさを伝えたいとき、ものさしで測って数字で言えば、誰もが正…more
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『LIFESPAN 老いなき世界』
2020年12月10日最近は横文字そのままのタイトルの翻訳書が随分増えてきた。LIFESPAN(ライフスパン) とは生物の寿命や生存期間のことで、転じて製…more
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『交響曲第6番「炭素物語」 地球と生命の進化を導く元素』
2020年9月10日題名にちょっとクラクラ来てしまったが、サブタイトルにあるように地球と生命に関する正統の科学書である。メインテーマは宇宙に大量にある炭…more
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『ノヴァセン <超知能>が地球を更新する』
2020年7月21日「人生100年時代」と言うが、本書は1世紀を超えてなお旺盛な知的活動を行う著者が、地球と生命の未来を大胆に構想した本であり、最先端の…more
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『デジタルで読む脳 X 紙の本で読む脳 深い読み」ができるバイリテラシー脳を育てる』
2020年6月17日20世紀後半に発達したデジタル技術は読書の形態を大きく変え、電子ブックを身近なものにした。では、紙の本から電子ブックへの転換は、人間…more