「解説」から読む本
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『意識の川をゆく 脳神経科医が探る「心」の起源』
2018年8月23日本書は1933年生まれ、2015年に亡くなった、神経内科医オリヴァー・サックスの最後の本 である。サックスはイギリス人であるが、ニュ…more
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『鉄路2万7千キロ 世界の「超」長距離列車を乗りつぶす 』旅行作家の矜恃
2018年8月2日本書の企画は、世界の長距離列車の運行距離に惹かれてランキングを作ったところから出発している。9〜10ページのランキングを見ると、私に…more
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『あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅』
2018年7月31日城戸さんは、中国残留孤児だった父親の半生と、自身の中国留学体験と、元・中国残留孤児たちによる国家賠償を求めての裁判闘争を、すべてこの…more
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『「自然」という幻想 多自然ガーデニングによる新しい自然保護』
2018年7月16日ここ10年ほど、その新時代を展望する出版が英語圏で目立っている。一端は関連の翻訳書(ピアス『外来種は本当に悪者か』〔草思社〕など)を…more
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『蜂と蟻に刺されてみた 「痛さ」からわかった毒針昆虫のヒミツ』
2018年7月8日ハチやアリの毒針は、そのライフスタイルを映し出す鏡らしい。ひとくちにハチ・アリ類と言っても、じつに多彩で、みな独特の生き方をしている…more
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『未解決事件 グリコ・森永事件 捜査員300人の証言』
2018年7月6日21面相は社会の海に潜ったままだ。法的な時効は過ぎても、社会的には時効はない。悪のパフォーマンス。劇場型犯罪は後を絶たない。グリコ・…more
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『ゲッベルスと私 ナチ宣伝相秘書の独白』
2018年6月21日ドイツ、オーストリアを始め世界各地でポピュリズム、排外主義の動きが不穏な高まりを見せている。人権と民主主義を軽んじる政治的指導者が名…more
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『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』AI・ビッグデータの暴走を止めよ!
2018年6月18日"人間を選別し、作業を効率化し、収益を上げるといった「目的」のもとにある限り、いたるところで有害な破壊兵器は増殖していく。本書は、け…more
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『とんでもない死に方の科学 もし○○したら、あなたはこう死ぬ』
2018年6月7日「スティーヴン・キングとスティーヴン・ホーキングを足して2で割ったような本」とはよくいったものである。前者は有名なホラー作家。後者は…more
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『新薬の狩人たち』創薬──人類最難の事業に挑む
2018年6月5日これほどドラマチックで興味深いのに、これほど描き出しにくい題材はちょっと他にない。その困難な題材に正面から取り組み、「ドラッグハンタ…more
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『介護民俗学という希望 「すまいるほーむ」の物語 』
2018年6月1日リハビリや身体介護といった直接的な介入は身体機能がどの程度改善したかといった計測が比較的容易にできるのに対し、こうした心を支えるケア…more