おすすめ本レビュー
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『奥東京人に会いに行く』えっ? ここが東京? あなたの知らない東京の横顔
2019年12月7日奥多摩から始まった「奥東京」を巡る旅は、川や海を経て、最後は絶海の孤島・青ヶ島で終わる。本書が見せてくれた東京の姿は、驚くほど多様だ…more
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『国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか』日本経済再生のカギは「中小企業神話」の克服にあり
2019年11月30日著者のデービッド・アトキンソン氏は、英オックスフォード大学で日本学を専攻し、米ゴールドマン・サックスの経済アナリストとして、1997…more
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動物を愛し性を意識する人々 『聖なるズー』
2019年11月28日今年度の開高健ノンフィクション賞を受賞した傑作だ。京都大学大学院で「文化人類学におけるセクシュアリティ研究」に取り組む女性が、単身ド…more
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天才プログラマーにして闇社会の帝王、超大金持ちにしてドケチ。その男の名はル・ルー。ドラマ化決定の『魔王: 奸智と暴力のサイバー犯罪帝国を築いた男』は超弩級のノンフィクションだ!
天才プログラマーであったル・ルーが次々と犯罪に手を染める。ドラッグ、武器、殺人、なんでもありだ。巨万の富を築き上げたが、麻薬捜査官の…more
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『野生化するイノベーション 日本経済「失われた20年」を超える 』イノベーションに今、何が起きているのか
イノベーションは、意味のあいまいなままに、いかにも新しい内容を伝えているかのように思わせる言葉として、多用されています。日本企業の…more
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持続可能なコーヒー栽培を目指して──『世界からコーヒーがなくなるまえに』
2019年11月25日"コーヒーを日常的に飲む国が増えたこともあって、世界のコーヒー需要は年々あがっている。 一方で、大量生産と安価な供給を目指し大…more
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『「してはいけない」逆説ビジネス学』読むと起業したくなくなる? 傷だらけ試行錯誤の説得力
2019年11月23日2019年のビジネス本で一番の奇書といっても過言ではないだろう。タイトルの長さに目を奪われるが、内容も語り口こそ熱いながら読み手のモ…more
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『野球消滅』「メジャー」が「マイナー」へと変わる時、何が起きているのか
2019年11月22日スポーツライターの著者が、多くの証言と数字にあたりながら野球界の真の実態を解き明かしていく一冊だ。プレミア12で「野球離れ」が指摘さ…more
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『悩めるローマ法王 フランシスコの改革』バチカンでいま何が起きているのか
ローマ法王が38年ぶりに来日する。滞在中は広島と長崎の訪問や、東日本大震災の被災者との面会などが予定されている。前回ヨハネ・パウロ2…more
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『パワースポットはここですね』あなたにもきっと「ここ」と思える場所がある!
2019年11月17日どうやら今の日本はパワー不足のようだ。元気のない状態が常態になりつつある。高度成長期のイケイケを知っている世代は若者に「覇気がない」…more
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『義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士』ジェノサイドから25年、ルワンダの今
"1994年、アフリカのルワンダで大虐殺(ジェノサイド)が起こった。フツ族によるツチ族の虐殺で、百万人もの死者が出た。 男も女も大…more
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『イノベーターズⅠ・Ⅱ 天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史』AIはどこから来たのか? そしてどこへ行くのか?
本書は、これまでの彼の作品とは一味違う。何といっても登場人物が220人を超えるというスケール感だ。チューリング、ENIACでのプログ…more
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『LNG』巨大ビジネスの誕生秘話
1969年11月、日本は液化天然ガス(LNG)の輸入を成功させた。購入したのは東京ガス・東京電力の連合で、三菱商事が交渉を取りまとめ…more
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『古典は本当に必要なのか、否定論者と議論して本気で考えてみた。』難問と相対する白熱の全記録
2019年11月13日2015年の文系学部廃止報道以降、日本の古典文学研究・教育は縮小の一途をたどっている。この危機に対して、古典(本書では主に古文・漢文…more