おすすめ本レビュー
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失われた技術を復元する──『ジャイロモノレール』
2018年10月5日本書はジャイロモノレールについての概説書である。ジャイロモノレールとはレールが一本の鉄道の名称である「モノレール」にジャイロ効果を利…more
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『サカナとヤクザ』ニッポンの食卓を支える、魑魅魍魎の世界
2018年10月4日本書は、これまでに数々の裏社会ノンフィクションを描いてきた鈴木智彦氏が、サカナとヤクザの切っても切れない関係を、足掛け5年に及ぶ現場…more
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『未来をはじめる 「人と一緒にいること」の政治学』で新しい未来をはじめるための第一歩を踏み出す
2018年10月2日"この本は、東京大学社会科学研究所教授で政治思想史・政治哲学を専門とする著者が、東京都の豊島岡女子学園中学・高等学校で行った全5回の…more
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『万引き依存症』ダメだとわかっていても、やめられない
2018年10月1日物を買うお金がない、10代の子どもの非行の入り口、転売目的のプロによる犯行、認知症の影響……。そんなありふれたイメージとは違った角度…more
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放射線を正しく怖がるために『放射線について考えよう。』
2018年9月28日これほど丁寧で網羅的に放射線を説明している本をほかに知らない。この本を書棚に入れておけば、なにか事が起こったときにいつでも引き出して…more
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ケネディーはクスリ漬け、スターリンはパラノイア、そして毛沢東は…『主治医だけが知る権力者 : 病、ストレス、薬物依存と権力の闇』
国家元首の主治医たちをめぐるノンフィクションである。もちろん、主治医についてだけでなく、元首たちの病気や性癖、投薬についても詳しく描…more
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『江戸の目明し』時代劇のファンタジーを吹き飛ばす
2018年9月24日ある意味「時代劇のファンタジー」をことごとく吹き飛ばすのが本書なのだが、読んでいくうちに「江戸」という町の生々しい息遣いが伝わってき…more
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『失われゆく日本 黒船時代の技法で撮る』縄文時代から受け継がれてきた知恵にこそ、現代の問題を解決するヒントがある
"今の日本の迷走ぶりは、「明治維新後の日本」と「第二次大戦敗戦後の日本」という、国策によって作られた二つの人工的な「日本」が、日本古…more
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『生存する意識──植物状態の患者と対話する』 グレイ・ゾーンに閉じ込められた意識と、それを発見し、それと意思疎通する科学
植物状態と診断されながらも、じつは意識がある人たち。そうと示すことがまったくできなくても、たしかな認識能力を持ち、どうしようもない孤…more
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行きずりの人々と心を通わす『辺境の路地へ』
2018年9月17日本書は、著者の上原善広が北は北海道から、南は沖縄まで、全国の「路地」を旅したルポタージュをまとめたものである。昔の事件、事故、怪談話…more
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手紙を書くような介護 『家族のためのユマニチュード』
2018年9月14日本書の主題であるユマニチュードは、NHK「あさイチ」などでも紹介された“その人らしさ”を取り戻す、優しい認知症ケアの手法のこと。私が…more
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幸せとともに生きる『亜由未が教えてくれたこと〝障害を生きる〟妹と家族の8800日』
2018年9月13日それは相模原事件がきっかけだった。知的障害者福祉施設・津久井やまゆり園で、元施設職員が入所者を次々と殺害したいたましい事件だ。犯行前…more
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『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』で働き方を見直す
2018年9月12日会社には、従業員の長年の功績に報いる義務も、中長期のキャリアパスを用意する必要性も、従業員の能力開発のために投資をする合理的理由もな…more
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『破天荒フェニックス』事実は小説よりも奇なりを地でいくような疾走感
2018年9月11日きっかけはコルクの編集者・佐渡島庸平のフェイスブックの書き込みだった。彼がnoteに連載されていたOWNDAYS田中社長の原作をめち…more
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『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』芸術的思考
本書は哲学の本である。アウトプットするに至った思考のプロセスや、現状の問題に向き合う考え方など、ヒントを多数明示してくれる。ところが…more