事件・事故
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そして、あの人身事故は起きてしまった『アーバン・ベア となりのヒグマと向き合う』
数年前から札幌市街地でのヒグマの目撃情報は寄せられていたが、今年は異例と思えるほどヒグマによる人身事故が北海道各地で報じられ、複数の…more
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『喰うか喰われるか 私の山口組体験』山口組を50年間見続けた男 「遊侠の徒」へのまなざし
2021年7月3日彼らの生き方を批判するのは簡単だ。もちろん評者もすべてを肯定する気はないし、彼らの悪い面は多く見た。だが一方で、人間くささや愛嬌のあ…more
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オランダ史上最悪の犯罪者と呼ばれた兄を告発した妹による、壮絶なる体験記──『裏切り者』
2021年6月25日本書『裏切り者』は、映画にもなった「ハイネケンCEO誘拐事件」の実行犯として知られ、その後も犯罪を重ね「オランダ史上最悪の犯罪者」と…more
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ヤクザに非常識と言われた男が書く『喰うか喰われるか 私の山口組体験』
2021年6月19日自らの身体を投げうち思い切り全体重を載せた書きっぷりに圧倒される。ノンフィクションとは本来こういうものだとつくづく思う。安全地帯に身…more
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『闇の盾』伝説のトラブルシューターの回想録
"型破りな人物のノンフィクションには時々お目にかかるが、本書は極めつきではないだろうか。著者は「日本リスクコントロール」という危機管…more
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『沙林 偽りの王国』オウム事件を描いたノンフィクションノベル
本書は九州大学医学部衛生学教室教授、沢井直尚の視点で、オウム真理教の一連の事件を時系列で俯瞰したノンフィクションノベルである。松本サ…more
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『警視庁科学捜査官』平成から令和に渡る捜査現場のリアル
著者はドラマなどでお馴染みの桜田門にある警視庁科学捜査研究所(科捜研)の係長時代、地下鉄サリン事件の緊急鑑定に携わることになる。鑑定…more
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『保身 積水ハウス、クーデターの深層』変われないこの国を描く骨太の経済ルポ
そのクーデターが起きたのは、2018年1月24日のことだった。住宅メーカーのリーディングカンパニー積水ハウスの取締役会で、会長職にあ…more
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『令和元年のテロリズム』令和日本のいびつな自画像
ひとつの犯罪が時代を象徴することがある。本書は、令和元年に起きた「川崎殺傷事件」を入り口に、日本の自画像を描こうとする試みである。あ…more
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『罪を償うということ 自ら獄死を選んだ無期懲役囚の覚悟』無反省は凶悪犯への第一歩
帯にある身も蓋もない惹句のとおり、本書は刑務所に服役する凶悪犯の大多数が自らの犯した罪について何ら反省していないと指摘する一冊である…more
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『完落ち 警視庁捜査一課「取調室」秘録』
落としのプロはいかに犯罪者を自供させたか2021年4月26日本書の主人公、大峯泰廣氏は、伝説の捜査一課長である寺尾正大氏がもっとも信頼を寄せた部下である。並外れた取調べの技量を持ち、犯人を“落…more
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一気読み必至の警察ノンフィクション!『警視庁科学捜査官』
"地下鉄サリン事件の翌年、著者は警視庁史上初の科学捜査官に任命された。科学捜査の必要性は昔から叫ばれてきたものの、これまではスローガ…more
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『福島モノローグ』他者の言葉に耳を澄ます 花びらのように声を拾う
2021年4月3日本書の著者いとうせいこう氏は、東日本大震災の死者をテーマにした小説『想像ラジオ』を書いたのをきっかけに、福島を訪れて人々の話に耳を傾…more
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『潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景』宮城の海に潜り続けた男の濃密な半生を描く評伝
その人にしか語り得ない境地というものがある。人生は十人十色だが、特殊な技能が必要で、なおかつ特異な環境に我が身を起き続けた人の軌跡は…more
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『医療現場は地獄の戦場だった!』社会構造のゆがみがウイルス蔓延につながる
2021年1月2日"米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、世界の新型コロナによる死者数が170万人を超えたという(2020年12月22日時点)。最…more