教養・雑学
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『掃除で心は磨けるのか いま、学校で起きている奇妙なこと』ある特定の方向へ誘導する教育の問題
2019年4月20日尊敬するある大学教授が退官する際、最終講義で述べた言葉が忘れられない。「教育とは何か」と聴衆に問いかけながら、彼はこう定義してみせた…more
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語りえぬ言葉たち 『あわいゆくころ』
2019年4月9日著者は、神戸や被爆地・広島などにも足を運び、新しい街を見てきた。本書は、それを含めた7年間の現実を書き留めた「歩行録」と現在地からそ…more
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『クリエイティブ・ラーニング 創造社会の学びと教育』学ぶことの遠い将来を見定める
学びや教育を題材にした書籍に多いパターンは、起こっている問題を分析した後に、あるべき姿や改革案を提案する本である。しかし、本書はその…more
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『京料理人、四百四十年の手間「山ばな 平八茶屋」の仕事』料理とは手間の文化、修業とは手間を学ぶこと。
著者の園部平八は20代目の当主である。創業は天正4年(1576年)というから440年の歴史を誇る京都の老舗料亭「山ばな平八茶屋」。天…more
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ビジネスと恋愛って似てる?『ブスのマーケティング戦略』
2019年2月28日この本はブスの自虐エッセイではない。れっきとした実用書である。という前書きから始まるこの本を私はビジネス書コーナーでみつけた。『ブス…more
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完璧なるガイドブック『ニッポン47都道府県 正直観光案内』を片手に旅に出よう!
2019年2月27日"いまの日本で、旅の達人といえば、ドイツ文学者・池内紀さんとエンタメノンフィクションライター・宮田珠己さんだろう。行き先の選び方とい…more
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『妻のトリセツ』を買ったのは、どういう人たちなのか?
2019年2月25日"今年に入って、新書売り場の調子が絶好調です。理由はなんといっても樹木希林の『一切なりゆき』の大ブレイク。樹木希林関連は新刊の発売も…more
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『堀江貴文VS.鮨職人 鮨屋に修業は必要か?』いよいよ新時代に突入か! 寿司の世界と世界の寿司
2019年2月12日本書に登場する7人の寿司職人たちは、皆30-40歳代の若手で、何年も修業をしてやっと上にあがれた前世代の先輩たちにしごかれた最後の世…more
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『NHKラジオ深夜便 絶望名言』明けない夜もある
2019年2月11日著者の頭木弘樹氏は、大学3年の時に難病にかかり、その後13年間の入退院生活を余儀なくされ、宮古島に住むようになった今でも完治はしてい…more
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『東海道ふたり旅 道の文化史』エッセイの名手が読み解く知的でビジュアルな東海道五十三次
久しぶりに出会った、上品にして趣深いエッセイとして読んでいる最中だ。読み終えるのがもったいないのだ。全35章。3章ほどをゆっくりと読…more
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『記憶術全史 ムネモシュネの饗宴』温故知新の読後感
2019年1月28日記憶の不思議を医学や脳・神経科学などから解説するサイエンス本は所狭しと本屋に並んでいるが、記憶術の歴史的なコンテクストを追いかけた本…more
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『文藝春秋作家原稿流出始末記』この原稿は”だれ”の”なんという作品”なのか?!
2019年1月16日昭和42,3年ごろ、文藝春秋社が文芸雑誌で使用した原稿を大量廃棄処分したことがあった。社名入りの茶封筒に入れられた大量の原稿は、ある…more
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『文系と理系はなぜ分かれたのか』単純だが、悩ましい分類のこれまでとこれから
日本の高校生の多くは、文系か理系かの二択を突きつけられる。本書を読んで、よりよい選択ができるようになるかは読み手次第だが、知らないう…more
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『行列日本一 スタミナ苑の 繁盛哲学』ホルモンを制する者は、焼肉業界を制す
2018年12月26日ホルモン一筋45年。「生ける伝説」「ホルモン馬鹿」と呼ばれる、本書の著者でスタミナ苑店主の豊島雅信さんいわく、「ホルモンを制する者は…more
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『極夜行』を買ったのは、どういう人たちなのか?
"今年、Yahoo!ニュース/本屋大賞ノンフィクション本大賞という新たなノンフィクションの賞が創設されました。相次ぐノンフィクション…more