医学・心理学
-
『自閉症は津軽弁を話さない』文庫版著者あとがき
2020年9月26日"妻の何気ない「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないよねぇ)」というひとことに、私は10年ものあいだ「本当に?」「どう…more
-
『食べることと出すこと』想像しようという努力、想像できるという傲慢
2020年9月24日"本書は、単に「難病患者の苦労話」ではない。当事者として丁寧に事実を積み上げてこそ見えてきた、私たちの社会のあり方への、大事な視点の…more
-
『誰が命を救うのか 原発事故と闘った医師たちの記録』指揮命令系統が崩壊するなか、最前線に立った人々の記録
東日本大震災の原発事故。その大混乱のなか、負傷者の受け入れ先になったのは福島県立医科大学付属病院。県内で唯一の二次被ばく医療機関の指…more
-
『眠りがもたらす奇怪な出来事──脳と心の深淵に迫る』 夢遊運転病、セクソムニア、非24時間睡眠覚醒症候群
著者のガイ・レシュジナーは、睡眠を専門とする高名な神経科医である。彼が勤務するロンドンの睡眠障害クリニックには、種々の問題を抱えた患…more
-
誰でもわかる『みんなに話したくなる感染症のはなし』、みんな読んでね! <自著の前書きです
2020年8月28日中学生にもわかる感染症の本。ウイルス、細菌、免疫について、とりあえずこれくらいを知っておいたら大丈夫。新型コロナウイルスの報道でさま…more
-
なんたるガッツ!『明治を生きた男装の女医』がスゴすぎる
高橋瑞(たかはし みず)、嘉永5年(1852年)生まれ。その名を知っている人はどれくらいいるだろう。日本で三番目に医師国家資格を取…more
-
真打ち登場!テレビを見るならこれを読め『新型コロナウイルスを制圧する』
いわずとしれた新型コロナウイルス。さまざまなことについて百家争鳴といってもいいような状態だ。我々が知るべきなのは、なにがわかっていて…more
-
『中医養生のすすめ』日本人中医医学博士が紹介する中国伝統医学での「未病」の治し方
2020年7月30日中医学の治療思想の根本は「未病を治す」ことだと著者は語る。これには発病する前に予防する措置を取る「未病先防」、罹患した場合でも先手を…more
-
なぜ彼女は逮捕され、自殺してしまったのか 『トーキング・トゥ・ストレンジャーズ──「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと』
2015年7月、アメリカはテキサス州プレーリー・ビューでの出来事。車を運転していたサンドラ・ブランドという若い女性が、ひとりの警察官…more
-
『患者になった名医たちの選択』に生き方を学ぶ
医師だって人間だ。他の人と同じように患者になる。そうなった時、医学を知っているだけに、いかに病気を受け止めるかは一般の人とは異なって…more
-
認知症患者の視点から見た世界──『今日のわたしは、だれ?』
2020年5月25日認知症患者がどのようなことに困っていて、彼らはいったいどのような世界を見ているのか。何をしてもらったら嬉しくて、何が悲しいのかといっ…more
-
病から医者という「ひと」を見る『患者になった名医たちの選択』
2020年5月24日"人の命に密接に関わる医療の世界と医師という存在に対して、私たちはどこか、特別な感情を抱きやすい。だが、医師たちも同じ人間。彼らにも…more
-
『人間に向いてない』きっとあなたは三回嘔吐く。その後暖かいなにかに満たされる。
"『人間に向いてない』の文庫が発売されるタイミングで、このパンデミックが起こったことに、因縁めいたものを感じてしまう。本書に描かれる…more
-
『病魔という悪の物語 チフスのメアリー』あなたは本当に“大丈夫”
約100年前のニューヨークで、腸チフスの無症候性キャリアで会った女性が、離島に合計で25年余り隔離された事実を追った物語である。彼女…more
-
『ステレオタイプの科学』 色眼鏡で見られると本当にできなくなってしまう
2020年5月3日「女性は数字に弱い」「高齢者は記憶力がわるい」「日本人はアフリカ系の人に比べて身体能力で劣っている」。わたしたちはしばしば過度の一般…more