サイエンス
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『教科書名短篇 科学随筆集』大自然の前に愚かな自分を投げ出す科学者
2022年5月3日科学者がときとして見事な文章を書くことがある。本書は寺田寅彦(1878-1935)や湯川秀樹(1907-1981)など世界的科学者が…more
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神秘?いや、これは奇跡だ!『動物たちのナビゲーションの謎を解く:なぜ迷わずに道を見つけられるのか』
2022年4月27日動物たちは天才だ!心底驚いた。こんなに多様で素晴らしいナビゲーションシステムが動物に備わっているとは。 ナビゲーションというのは、採…more
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『脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論』訳者あとがき
2022年4月24日本書は2021年に刊行されたジェフ・ホーキンスのA Thousand Brains: A New Theory of Intelli…more
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地球人口が100億人に迫り、地球の負荷が激しくなっていく未来の危機にどう対抗すべきなのか──『魔術師と予言者――2050年の世界像をめぐる科学者たちの闘い』
この『魔術師と予言者』は書名だけみるとファンタジィ小説だが、その実態は2050年、人口が100億に達した時の地球環境の危機について考…more
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『mRNAワクチンの衝撃 コロナ制圧と医療の未来』
2022年3月14日新型コロナウィルスCOVID-19のパンデミックは多くの人たちに災厄をもたらした。どうやら定期的に訪れるこのコロナウィルスのパンデミ…more
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『働かないアリに意義がある』集団に「働かないメンバー」がいることで「想定外」に対処できる
2022年3月7日2020年に世界を襲った新型コロナウイルスは、人間という「コロニー(集団)」に何をもたらしたのだろうか?本書は進化生物学者がアリを対…more
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『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』文庫解説 by 今井 むつみ
2022年2月16日黒い空、オレンジ色の猫 「ヒュッゲ」ということばをこのごろよく耳にする。ウィキペディアでは、「ウェルネスかつ満足な感情がもたらされ、…more
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「大地変動の時代を生き延びるために知ってほしい岩石の世界『岩石と文明』
地面には土と岩があり、少し掘ってみると硬い岩石がある。こうした土や岩を研究するのが地質学で、既に300年近い歴史をもつ。地質学者にと…more
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「ファイザーワクチン」誕生秘録は、疾走感あふれる奇跡のサクセスストーリーだ!『mRNAワクチンの衝撃: コロナ制圧と医療の未来』
2021年12月27日この本は大きく三つの内容から成立している。ウール夫妻がいかに決断して迅速に基礎研究を進めていったか、ビオンテック社の成り立ちなどバイ…more
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『時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙』
2021年12月3日そのグリーンの最新作である本書『時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙』は、彼が満を持して踏み込んだ新領域であり、英語圏で…more
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トムとジェリーも計測に大活躍!なんも知らんかった『南極の氷に何が起きているか』
2021年11月27日地球温暖化で海面の上昇が問題になりつつある。南極の氷床融解はどのように関係するのか?最新の計測技術を用いた研究データから、南極の氷に…more
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信じる? 信じない?『精神科医の悪魔祓い デーモンと闘いつづけた医学者の手記』
悪魔なんているわけがない! そう思った人にこそ、ぜひ読んでいただきたい。アメリカの精神科医が、きわめて科学的な態度で、悪魔とむきあっ…more
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『世界を救うmRNAワクチンの開発者カタリン・カリコ』新型コロナワクチン開発秘話!
世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ (ポプラ新書 ま 1-2) 作者:増田 ユリヤ 出版社:ポプラ社 発売日:20…more
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『人体大全 なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか』当たり前の不可思議さ、身近なものの奥深さ
2021年10月30日本は速く読めるにこしたことはないと思っている。だが久しぶりに、1日1章のペースでじっくりと味わいたい1冊が現れた。人体のあらゆるパー…more
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役立たずだがおもろい研究!『いきもののカタチ-多彩なデザインを創り出すシンプルな法則』
カブトムシの角、魚の縞模様、さまざまな形態の貝殻、海底に何者かが描いた「ミステリーサークル」などなど。世の中には、いきものが創り出す…more