社会
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タピオカドリンクがヤクザの資金源に?『教養としてのヤクザ』
「教養」がブームになってひさしい。2010年代の前半から『教養としての○○』というタイトルの本も数えきれないほど発売されている。そん…more
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均衡としての汚職──『コラプション:なぜ汚職は起こるのか』
2019年10月25日本書の中で取り上げられていく話題としては、たとえば、民主主義精度の国と専制主義の国では、汚職の割合が高いのどちらか? 公務員の給料を…more
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『デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する』膨大な弱いつながりを見つめ直し人間らしく生きる哲学
我々はSNSやソーシャルゲームに備わる巧妙で強い依存性のある仕掛けに心を絡め取られている――というのは、評者が先月レビューしたアダム…more
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『経済学はどのように世界を歪めたのか』経済学はなぜリーマンショックを予見できなかったのか?
2019年10月3日金融界の人が書く経済の本には、余りにも人間や社会の視点が欠けていて、現実の世界に照らし合わせて読むことができないものが多いが、本書は…more
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『真面目にマリファナの話をしよう』空前のブームの最前線で、いま何が起きているのか
2019年9月28日"「ネットが生まれた時代に居合わせていたら、今ごろIT長者になっていたかもよ」。ある日酒場でそんな会話を耳にした。酔客の戯言ではある…more
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『「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』個人の実感ではなく、データの分析を重視すること
2019年9月24日"本書は実に様々な人生の場面において、どんな要素がどんな影響を生むか、国内外の調査のデータをもとに分析している。人はどこでどうやって…more
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『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』緩くつながり、ときに裏切り、香港で見たアングラ経済の姿
2019年9月21日"2016年に香港の大学に客員教授として所属した著者は、ひとりのタンザニア人、カラマと知り合う。彼は「チョンキンマンションのボス」と…more
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『交通誘導員ヨレヨレ日記』人生の縮図そのものの悲哀
2019年9月16日実態が世間によく知られていない「交通誘導警備員」。今年73歳の著者が体験した「下流老人」の労働現場は切実だ。超高齢化社会に進む現代日…more
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『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』日本型雇用慣行は、なぜこれほどまでに変わらないのか
2019年9月14日いったんでき上がった社会の仕組みは、社会のコンセンサスがなければ決して変わらない。そして、その前提となるのは透明性と公開性であり、こ…more
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『韓国 内なる分断: 葛藤する政治、疲弊する国民』これを読まずに韓国政治を語ってはいけない
「韓国の現代政治史」をコンパクトにまとめた本だと理解した。立場は中立にして冷静。これを読まずに韓国政治について語ってはいけないと思…more
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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 未来は彼らの手の中にある!
2019年9月9日本書は、「ぼく」が「元底辺中学校」を選んでから1年半の出来事を、母である著者が飾らない言葉でまとめた本である。だが、事実の列挙に終わ…more
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『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』誘惑に勝てないのは意志が弱いせいじゃない
スティーブ・ジョブズは自分の子供たちにiPadを使わせていなかった――彼はその影響力をもって世界中に自社のテクノロジーを広める一方で…more
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『人類の意識を変えた20世紀 アインシュタインからスーパーマリオ、ポストモダンまで』
2019年9月5日"歴史が未来を映し出す鏡であるなら、20世紀は私たちに何を見せてくれるだろう? 本書はとくに人類の意識・精神が、この激動の世紀にどの…more
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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を買ったのは、どういう人たちなのか?
発売前のゲラを読んだ読み手がこぞって絶賛し、話題になった『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(長いタイトルなので、『ぼくイ…more