HONZ記事
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『KGBの男 冷戦史上最大の二重スパイ』
2020年8月7日僕はスパイ小説には目がなくて、若いころはイアン・フレミングやジョン・ル・カレに耽溺したものだった。このジャンルは、なぜか、連合王国(…more
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『南極で心臓の音は聞こえるか 生還の保証なし、南極観測隊』逃げ場なしの極寒、懐にジョークを携えて
南極大陸内陸部、人間がいなければどんな生物もいない場所で、風すら吹かない時は、あまりの静寂ゆえに、己の心臓の脈打つ音や、血管を血が流…more
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『ピダハン』の著者による、言語獲得&形成の進化史──『言語の起源 人類の最も偉大な発明』
2020年8月5日"言語はいつ生まれたのか。 この問いに何万何千年前のある瞬間──というわかりやすい答えがあるわけではない。そのうえ、音声記録な…more
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『Spotify 新しいコンテンツ王国の誕生』敵だらけのスタートアップが世界を変えるまでの新たな道
2020年8月1日今や巨人となったスタートアップ企業の成功譚ではあるのだが、不思議な読後感をもたらす一冊だ。世間知らずの大学生によるウェブサービスが世…more
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真打ち登場!テレビを見るならこれを読め『新型コロナウイルスを制圧する』
いわずとしれた新型コロナウイルス。さまざまなことについて百家争鳴といってもいいような状態だ。我々が知るべきなのは、なにがわかっていて…more
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『中医養生のすすめ』日本人中医医学博士が紹介する中国伝統医学での「未病」の治し方
2020年7月30日中医学の治療思想の根本は「未病を治す」ことだと著者は語る。これには発病する前に予防する措置を取る「未病先防」、罹患した場合でも先手を…more
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今年のNo.1ビジネス書はこれで決まり!?『ワークマンは商品を変えずに売り方を変えただけでなぜ2倍売れたのか』
2020年7月29日" もしかすると本書は20年代を代表する企業の経営について書かれた初めての本になるかもしれない。まだ7月だが今年のベストビジネス書…more
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『アメリカン・プリズン──潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス』「更生より収益性」の原理が支配する民営刑務所の実態
2020年7月28日雑誌記者である著者は、ルイジアナ州の民営刑務所のひとつ、ウィン矯正センターで2014年末から刑務官として働きながら潜入取材を敢行する…more
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エンタメ化されたニューロサイエンスが素直におもろい『つむじまがりの神経科学講義』
2020年7月27日脳科学とちがって神経科学はちょっと取っつきが悪い。でも、理解できたら、脳科学のことがうんとよくわかる。大阪大学名誉教授であるおもろい…more
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『イスラエル諜報機関 暗殺作戦全史』テロと暗殺が交錯する、紛争地帯の現実と倫理
2020年7月24日まるで映画か小説のような話だ。本書には、イスラエル建国以来行われてきた暗殺作戦の詳細が、全編にわたり書き記されている。敵に囲まれたイ…more
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『わかりやすさの罪』「すぐにわかる!」はそんなにいいことか
"著者は「見えてしまう人」だ。人々が憑かれたように何かに夢中になっている時、著者の目はついつい他人が見落としていることを見つけてしま…more