HONZ記事
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時系列に沿った「因果の物語」が通じなくなった世の中で生まれた新しい哲学『時間とテクノロジー』
2020年1月17日過去と現在の境目がなくなったとき、私たちには何が起こるのか。著者は”「因果の物語」の終焉”と表しているが、その次に来る「物語」とは何…more
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『片手袋研究入門』路上観察学会を震撼させた未来までを見渡す「考現学」
"手袋とは片方だけ落としやすいものだ。人生で一度も手袋を無くした経験を持たない人は少ないだろう。どんなに高級なものでも、落とすときは…more
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脳科学を日常生活にとりいれる、世界的ベストセラー 『「人間とは何か」はすべて脳が教えてくれる』
2020年1月15日本書は、本国ノルウェーで「彼女こそが脳の脳だ」と評されている、著名な神経科学者が書いた世界的ベストセラー“脳科学本”である。世界21…more
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『ラディカル・マーケット』ラディカルなマーケットが創造する、平等で寛容で成長する社会とは
2020年1月14日市場がその本来の機能を果たしていないなら、市場のルールを作り替える必要がある。今ある市場を新自由主義的に盲信する(市場原理主義)ので…more
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『時間は存在しない』を買ったのは、どういう人たちなのか?
2020年1月12日天候に恵まれたこともあり、12月から年末年始はよく本が売れた月になりました。特に長い冬休みのスタートとなった12月28日は1年のなか…more
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今週のいただきもの:2020年1月5日週
2020年1月11日あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。年明けにイタリアへ行ったため、和食に飢えていました。帰国便でたまらな…more
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医学界の「怪物」、その壮絶なドラマ『ゴッドドクター 徳田虎雄』
難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)に冒され動かなくなった身を、自らが策を弄して設立した湘南鎌倉病院に横たえている『ゴッドドクター 徳…more
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『怪獣生物学入門』怪獣映画・怪獣ドラマの魅力を探る!
2020年1月9日"ゴジラをはじめ、怪獣たちを最新の生物科学で徹底的に考察する新書『怪獣生物学入門』。ヒットと重版の決定を記念して、著者・倉谷 滋さん…more
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『今、評価され続けているアジアのアート』現代美術の動向
2020年1月7日本書は戦後から現代に至るまでのアジアのアートの動向について、経済を踏まえて俯瞰できる一冊だ。3部構成となっており、第1部は評論家や美…more
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『毒薬の手帖』それはダーティな1920年代アメリカで躍動する鉄人毒物学者二人の泥臭く革新的な功績
たまらなく渋くてカッコいい主人公の紹介から始めたい。表紙の写真左、試験管を持つちょっと神経質そうな男が化学者アレグザンダー・ゲトラー…more
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『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』SDGsを通して見る2030年の世界地図
2020年1月4日"著者の落合陽一は、学者、メディアアーティスト、実業家など多くの顔を持ち、「現代の魔法使い」と呼ばれる若手マルチタレントである。30…more
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『反穀物の人類史──国家誕生のディープヒストリー』 農業の優越性という神話、国家の形成をめぐるパラドックス
かくも行き渡っているそのストーリーに対して、本書は疑問符を突きつける。なるほど、初期の国家はいずれも農業を基盤とするものであった。だ…more