「解説」から読む本「解説」から読む本

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  • 『老後破産 長寿という悪夢』

    『老後破産 長寿という悪夢』

    新潮文庫 新潮文庫 2018年02月01日

    本書が取りあげた一人暮らし高齢者の「老後破産」は、日本の「家族依存型」社会保障制度が大きな岐路に立っていることを示している。日本では、高齢期の貧困、介護、孤立といった生活上のリスクに対して、家族が大きな役割を果たしてきた。しかし、世帯規模が小……more

  • 『偉大なる宇宙の物語 なぜ私たちはここにいるのか?』

    『偉大なる宇宙の物語 なぜ私たちはここにいるのか?』

    青土社 青土社 2018年01月28日

    本書は、素粒子物理学の「標準模型」——その名のとおり、現時点でのスタンダードなモデル——がどのようにしてできあがったかを詳細に綴った物語である。さまざまな物理理論の学術的な解説はもちろん、どこの誰がどんな理論を提出して総体的なモデルの完成にい……more

  • 『津波の霊たち 3・11 死と生の物語』

    『津波の霊たち 3・11 死と生の物語』

    早川書房 早川書房 2018年01月28日

    東日本大震災についての著作はいくつもあるが、外国人記者の視点から描かれているというのが本作のもっとも大きな特徴であることは言うに及ばない。ベテラン報道記者のロイド・パリーは在日期間が22年に及ぶものの、英国人らしい客観的かつ批判的(クリティカ……more

  • 『人類の進化が病を生んだ』

    『人類の進化が病を生んだ』

    病気を理解し治療法を見つけるためには既存の視野を少し広げて進化の観点からも考えてみることが大事だという、著者たち本来の問題提起に立ち返り、その後の四半世紀に新たに見出された医学知見や先駆的な治療法を紹介しようと試みたのがこの本だ。本書には、そ……more

  • 『「おカネの天才」の育て方 一生おカネに困らないために、親が子供に伝えるべき「おカネの話」』

    『「おカネの天才」の育て方 一生おカネに困らないために、親が子供に伝えるべき「おカネの話」』

    この本は、ダメ親でも、子供をおカネの天才にすることはできると教えてくれる。「おカネの天才」と言っても、たとえば株や不動産投資で大儲けするような投資のプロを育成しようという話ではない。自分のおカネに責任を持ち、身の丈にあった生活を送り、まさかの……more

  • 『西郷隆盛はどう語られてきたか』

    『西郷隆盛はどう語られてきたか』

    新潮文庫 新潮文庫 2018年01月06日

    西郷隆盛という人物の全体像は、その全体を構成する部分の一つ一つを知れば知るほど、ますます途方もなく広がり、多面性を見せ、さまざまな解釈の可能性を生み出していきます。私自身は、そうした捉えがたさを増す西郷像の中で、何をもって「西郷」とするか、そ……more

  • 『チャップリン自伝 栄光と波瀾の日々』

    『チャップリン自伝 栄光と波瀾の日々』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年12月29日

    本書は、世界の喜劇王チャーリー・チャップリンが、75歳の時に出版した自伝 “My Autobiography” の新訳である。日本では、長らく中野好夫氏による、格調高く、かつ翻訳であることを忘れてしまうほど自然な日本語による名訳で親しまれてき……more

  • 『猫はこうして地球を征服した 人の脳からインターネット、生態系まで』

    『猫はこうして地球を征服した 人の脳からインターネット、生態系まで』

    インターシフト インターシフト 2017年12月28日

    私はこの本を通して、ネコという動物をあるがままに、人間のおもちゃではなく、戦略と物語をもった力強い生きものとして理解することが重要だと論じてきた。このような目でネコを見ることによって、私たちは自分自身を理解し、自分が何をできるかを完全に知るこ……more

  • 『鹿児島学』

    『鹿児島学』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年12月06日

    著者の岩中さんは本書の中でご自分のことを「鹿児島となんのゆかりもない人間」と書いておられますが、学問において何より必要なものは客観性ですから、むしろ対象に対してはある程度の距離があった方がよいのです。そういう点では、鹿児島県民歴(?)がそこそ……more

  • 『ドビュッシーはワインを美味にするか? 音楽の心理学』

    『ドビュッシーはワインを美味にするか? 音楽の心理学』

    本書を読んで私がまっさきに思い浮かべたのは、某有名CDショップが使う「NO MUSIC, NO LIFE」(音楽なしじゃ生きていけない)というキャッチフレーズだった。調べてみると、この宣伝文句が使われはじめたのは、もう2……more

  • 『テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム』

    『テトリス・エフェクト 世界を惑わせたゲーム』

    小林 啓倫 小林 啓倫 2017年11月01日

    テトリスは、ゲームのプレーヤーだけでなく、その開発やビジネスに関わった多くの人々も惑わせた。中には文字通り、運命を狂わされた人々もいる。テトリスを生み出した人物でありながら、長くその成功を享受できなかったアレクセイ・パジトノフ。日本初とされる……more

  • 『彼女たちの売春』

    『彼女たちの売春』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年10月30日

    荻上チキさんの『彼女たちの売春』は、風俗店などには所属せず、フリーランスで働く女性たちのルポだ。荻上さんは、出会い喫茶や出会い系サイトやテレクラで実際にアポを取り、多数の「ワリキリ」女性にインタビューやアンケートを行った。しかも、東京や大阪と……more

  • 『<映画の見方>がわかる本 ブレードランナーの未来世紀 』

    『<映画の見方>がわかる本 ブレードランナーの未来世紀 』

    新潮文庫 新潮文庫 2017年10月29日

    映画をテーマや同時代性など、あらゆる周辺状況を取り除いて画面の中に映っているものだけで論じる映画評論も私は好きだが、そればかりでは作り手の意図や、時代の影響を取りこぼしてしまう。町山さんはあらゆる資料を駆使して、それこそ『ブレードランナー』の……more

  • 『マネーという名の犬』

    『マネーという名の犬』

    飛鳥新社 飛鳥新社 2017年10月28日

    この本はドイツのボード・シェーファーさんという人が書いた本で、全世界で400万人もの人が、この本を読んでいるそうだ。子ども向けの「お金」の本にどのようなものがあるのか自分でも勉強してみようと思って、ここ15年くらいの間に出版された子ども向けの……more

  • 『佐治敬三と開高健 最強のふたり』

    『佐治敬三と開高健 最強のふたり』

    成毛 眞 成毛 眞 2017年10月22日

    本書は佐治敬三と開高健の二人の物語だ。著者の北康利さんはこの二人を正確に描き出すために膨大な数の資料を集めた。巻末に主な参考文献がリストされている。その数96冊。それゆえに本書は二人の物語の決定版である。佐治敬三と開高健に共通するのは、ほぼ同……more

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