生物・自然
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『剱岳—線の記』古代日本のファーストクライマーを探せ!
"新田次郎の『劒岳〈点の記〉』は、日露戦争直後、前人未到とされた北アルプスの剱岳(標高2999m)の登頂に挑んだ測量官を描いた山岳小…more
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『とうがらしの世界』進化の過程から各地の料理まで
2020年9月11日トウガラシの起源は中南米である。1492年にコロンブスが数種類のトウガラシをスペインに持ち帰ったという記録があり、それが世界中に伝播…more
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裸で出っ歯の珍奇なネズミが、人類を救う? 『ハダカデバネズミのひみつ』
「そんな珍奇なネズミだけで、一冊分もネタがあるの?」と、思われるだろうか。とんでもないことである。今すぐデバに伏して謝ってほしい。キ…more
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『南極で心臓の音は聞こえるか 生還の保証なし、南極観測隊』逃げ場なしの極寒、懐にジョークを携えて
南極大陸内陸部、人間がいなければどんな生物もいない場所で、風すら吹かない時は、あまりの静寂ゆえに、己の心臓の脈打つ音や、血管を血が流…more
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エンタメ化されたニューロサイエンスが素直におもろい『つむじまがりの神経科学講義』
2020年7月27日脳科学とちがって神経科学はちょっと取っつきが悪い。でも、理解できたら、脳科学のことがうんとよくわかる。大阪大学名誉教授であるおもろい…more
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『カラスは飼えるか』ほかの鳥だって可愛いよん。
2020年5月2日本書の著者はカラス研究者。『カラスの教科書』(雷鳥社、のちに講談社文庫)の単行本が上梓された時には、まず厚さに驚愕し、一読して、その…more
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『地球に住めなくなる日』まであと?年、絶望するより行動を!
2020年4月27日二酸化炭素による地球の温暖化は確実に進みつつある。「世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努…more
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『銀河の片隅で科学夜話』「勉強しない子どもたちにイライラし通しの妻が、この本を読んでとても優しくなったんですよね」(※個人の感想です)
長引く一斉休校。そしていつまで続くかわからない在宅勤務の日々。朝から晩まで顔をあわせる妻と子どもたちの間では、このところ諍いが絶えな…more
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『ヒトの目、驚異の進化』「視覚の進化革命」がここから始まった
2020年3月6日ヒトの目、驚異の進化 (ハヤカワ文庫NF) 作者:マーク・チャンギージー 翻訳:柴田裕之 出版社:早川書房 発売日:2020-03-…more
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『聖なるズー』動物性愛者に密着取材!近来稀な問題作
第17回開高健ノンフィクション賞受賞作『聖なるズー』は動物(主に犬や馬)をパートナーにして、性生活も共にするという世界唯一の動物性愛…more
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『我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもの 』生命を司るメカニズムの「多様性」
2019年12月14日生命の起源は現代科学の最重要テーマの一つである。地球上の生命は今から38億年ほど前に誕生し、幾多の進化を経て我々人類まで継続してきた…more
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恐竜ってなんでこんなにおもろいねん!の三冊 『恐竜の世界史 負け犬が覇者となり、絶滅するまで』
2019年10月26日恐竜研究のエキスパートが、恐竜がいかに出現し、栄え、絶滅していったかをつぶさに語る。それは決して無味乾燥な歴史ではない。この本を読め…more