生物・自然
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『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』 進化認知学、そして「唯一無二の人間」という見方からの脱却
2017年8月30日フランス・ドゥ・ヴァールは、ベストセラー『チンパンジーの政治学』といった著書もある、世界的に著名な霊長類学者である。そんな彼が本書で…more
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インドア派にこそ読んでほしい『NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる』
2017年8月13日森や海など自然豊かな環境に行くと、気分が上向き、体調も良くなる。体感的には納得しやすい話だが、科学的にはどれほどのことが明らかになっ…more
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『戦争がつくった現代の食卓 軍と加工食品の知られざる関係』20世紀の食を発展させたのは「ミリ飯」の技術開発だった
2017年8月6日ミリ飯。小さなご飯という意味ではない。ミリタリーすなわち軍隊で支給される携行食のことである。海軍や空軍はそれぞれ艦内や基地に厨房があ…more
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埼玉でスッポン、都内でエイを『捕まえて、食べる』アドベンチャーは自転車で!
2017年7月27日捕まえた場所は、ほとんどが自転車で行ける場所。料理を作る包丁さばきも、しどろもどろ。だけどやっていることは結構無謀。捕まえた場所は、…more
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『世界からバナナがなくなるまえに 食糧危機に立ち向かう科学者たち』 ロペスのハチ、チョコレート・テロ、現代版ノアの箱舟
本書でおもしろいのは、その議論を展開するために、「食糧危機に立ち向かう科学者たち」の姿を描いている点だ。未来のためにいち早く世界各地…more
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『戦争がつくった現代の食卓 軍と加工食品の知られざる関係』
2017年7月8日ネイティック研究所は兵士の装備品や食糧の研究開発を行なう施設である。戦時には極限状態に置かれる兵士にとって、体力を維持して士気を高め…more
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鳥か? 虫か? この夏注目したい生き物本はこれだ!
2017年6月27日子供も大人も、生き物は大好き。今年に入っても様々な生き物がHONZのサイト上を騒がせています。中でも『鳥類学者だからって、鳥が好きだ…more
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『バッタを倒しにアフリカへ』面白いっ! だけじゃないんです、 泣けるんです!
2017年5月28日私はドキドキしながらページをめくる。するとどうだろう、面白いのに読めば読むほど目から水があふれそうになるではないか。おかしい。この本…more
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『バッタを倒しにアフリカへ』ストイックすぎる狂気の博士エッセイ
書店内でいやでも目を引く、虫取り網をかまえこちらを凝視する全身緑色のバッタ男の表紙。キワモノ臭全開の本書だが、この著者はれっきとした…more
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『猿神のロスト・シティ』
4年前に読んだ『マチュピチュ探検記』が面白くて、その後は本屋さんに行く度に冒険記を手に取るようになった。この本のなかで、冒険の背後で…more
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いざ萌えん、エロスしたたる『官能植物』
2017年5月14日あなたは植物にエロスを見出したことがおありだろうか?あるのなら、この本の魅力をすでにご存じなのだから、読めばますます植物官能の深みに…more
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犬! 飼わずにはいられない!──『ジャングルの極限レースを走った犬 アーサー』
2017年4月25日本書はその名の通りに、極限レースを走った犬についての一冊である。極限レースを走った犬ってなんじゃそら、犬をわざわざレースに連れて行っ…more
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『毒々生物の奇妙な進化』”悪魔の生物兵器”が見せる深遠な生物進化史
マレーシアで金正男が暗殺された。VXという毒物が使われたと報じられている。この物質は人類がつくりだした化合物でもっとも毒性が高いと言…more
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紙がない!どうしよう!?……安心してください、『葉っぱのぐそをはじめよう』
すべては、快適で自然にやさしい野ぐそのために。紹介されている植物は60種を超え、タンポポ、ヨモギ、コナラなど身近な野生植物から、カキ…more