社会
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『世界の辺境とハードボイルド室町時代 』歴史学者と探検家の目
2019年6月24日高野は戦乱のソマリアを戦国時代にたとえる。だが、それ以上に本質的な問いかけがある。通訳兼案内人だったワイヤッブから、「日本では昔、ど…more
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究極のリサーチ!『アフリカの難民キャンプで暮らす』
2019年6月21日「難民」というと、ヨーロッパへと海を越えていく怒涛のごとき難民の写真や映像に驚いた記憶も生々しいが、実際は、9割がアフリカや中東など…more
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『みんなの「わがまま」入門』小さな声を社会につなぐ方法論
2019年6月11日本書は、デモや社会運動に懐疑的な人たちにぜひおすすめしたい一冊。著者は社会運動の研究者です。社会運動をしている人に聞き取りをして、人…more
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『140字の戦争 SNSが戦場を変えた』
2019年5月28日21世紀の戦争は、戦車や大砲による物理的な戦闘よりも、主にソーシャルネットワーク(SNS)を使った情報戦が重要になった。SNSによっ…more
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『さあ、バリアフリー温泉旅行に出かけよう!』経験豊富な温泉ライターが教える安心で安全な“楽しみ方”
2019年5月26日世界32か国もの温泉を巡って取材し、温泉専門のライターとして活躍する山崎まゆみが、高齢者や障がい者の旅行に同行して実地を検分、自らも…more
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『執念深い貧乏性』無意識の隷属状態からいかに抜け出すか
2019年5月25日読者を選ぶ本だろう。タイトルからは内容を想像できず、目次を眺めたら困惑してしまうはずだ。第1章「どすこい貧乏、どすこいセックス─女力…more
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『性と欲望の中国』爆買いから爆セックスへ
2019年5月20日「爆買いから爆セックスへ」。手に取るのを敬遠してしまいそうな帯だが、先日、『八九六四』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した著者の…more
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『数学者が検証! アルゴリズムはどれほど人を支配しているのか? ~あなたを分析し、操作するブラックボックスの真実』正しく付き合うために、知っておくべきこと
数学者である著者は、さまざまな研究に当たりつつ、時に自らの手でも検証しながら、現状いったいどれほどのことが可能になっているのかを調べ…more
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『トッカイ』バブルの後始末はまだ終わっていない
"本書は「トッカイ(特別回収部)」と呼ばれた人々の戦いの記録である。トッカイは、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)や銀行から選ばれ…more
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『ネオナチの少女』ドイツに根づくナチズムという悪夢
2019年5月11日"本書の題名は『ネオナチの少女』となっているが、著者のハイディ・ベネケンシュタインは自らを「ネオナチ」とは定義していない。「ネオナチ…more
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『バブル 日本迷走の原点』時代を見事に描き切った総括、形をかえた自伝
2019年5月10日内外の経済社会の流れや、その中に位置づけられる制度、慣行、政策を追う冷徹な眼と厳しい批判力。他方では人間に対する深い洞察力と愛情。相…more
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『「盛り」の誕生』世界に広がる女の子発のカルチャー
女の子が現実とは違うビジュアルへと自分を加工する技術。これを「盛り」という。スマホなどで写真を加工することはいまや珍しくないが、ここ…more
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『アダム・スミスはブレグジットを支持するか?』彼らはなぜ偉大なのか?
2019年4月21日本書(The Great Economists, 2018)は、経済学説史上の巨人たちならば、現在私たちが直面している問題についてど…more
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最近海外の人が増えたなあ。そんな人は『ふたつの日本』を。
2019年4月13日コンビニのレジの人、どこの国の人だろう? 技能実習生が失踪って、なぜそんなことに? 移民に関する政策ってどうなっている? 日本に「暮…more
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『ファンタジーランド 狂気と幻想のアメリカ500年史』現実と幻想とが混在してきた歴史
"本書で示されている米国の実態は衝撃的である。 例えば、米国人の3分の2が「天使や悪魔がこの世界で暗躍している」と信じていて、…more