HONZ記事
-
『深淵の色は 佐川幸義伝』ー合気武術の深奥に触れる津本陽の遺作
"2018年5月26日、多くの武道小説を書き続けてきた津本陽が急逝した。本書はその遺作となったの、合気の達人「佐川幸義」の評伝である…more
-
『魚たちの愛すべき知的生活―何を感じ、何を考え、どう行動するか』
2018年11月30日本書は、あまり知られていない魚たちの環世界と生態を科学研究の成果と個人のエピソードを織り交ぜて紹介してくれる内容ゆたかな本です。しか…more
-
『ルポ企業墓 高度経済成長の「戦死者」たち』墓からみた日本人と企業
2018年11月29日"長いこと本を読んでいると、性格が素直じゃなくなる。新しい本を手に取っても、「この手のテーマ、前も読んだことあるな、フン!」などとつ…more
-
『日本4.0 国家戦略の新しいリアル』エドワード・ルトワックによる新提言
米戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問で戦略家のエドワード・ルトワックの新刊である。前著『戦争にチャンスを与えよ』は紛争が長引く原…more
-
『人体はこうしてつくられる―ひとつの細胞から始まったわたしたち』は、ヒトの発生を知るための決定版だ!
2018年11月27日我々の体は、250~300種類、37兆個にもおよぶ細胞からできている。しかし、その複雑な構造は、精子と卵子が融合してできた受精卵たっ…more
-
『脳と時間: 神経科学と物理学で解き明かす〈時間〉の謎』全方位から迫ればわかるのか、わからないのか
" 英語で最も頻出する名詞は「time」である。いっぽう、時間をどう定義するかについての見解は一致していない。著者はカリフォルニア大…more
-
『Factfulness(洋書)』なぜ世界はあなたが思っているよりベターなのか?
2018年11月25日著者のハンス・ロスリング(1948 - 2017年)は「事実に基づいた世界観(fact-based world view)」を広める…more
-
今週のいただきもの:2018年11月18日週
2018年11月24日いくら、たらこ、キャビア…魚の種類に比べて、食用魚卵は意外と少ないですよね。例えば、まぐろの卵はスーパーで売っていません。一般的に、…more
-
俵万智の『牧水の恋』は、まるで恋愛ミステリーだ
2018年11月23日酒と放浪。若山牧水の歌といえばこの二つだろう。しかし、若いころには恋の歌をたくさん詠んでいる。たくさんの恋の歌から、俵万智さんが牧水…more
-
ハッピーになりたかったら、”セコスタンス”な酒場馬鹿バッキー井上の『いっとかなあかん店 京都』を読もう
2018年11月22日日本初の酒場ライター、バッキー井上が、いっとかなあかん店について書いた本である。京都の店の本か、関係ねえよ、と思ったあなた。考えをあ…more
-
『大戦略論』戦略論の新たなる古典
2018年11月21日著者のジョン・L・ギャディスは、テキサス大学オースティン校で歴史学の博士号を取得後、オハイオ大学教授、アメリカ海軍大学校客員教授など…more
-
『青線』かつて存在した非合法売春地帯を歩く
2018年11月20日非合法の売春地帯「青線」はかつて日本に広く存在した。現状はさまざまだ。すでに旧観を失った街もあれば、細々と営業を続けている街もある。…more