おすすめ本レビュー
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『紳士と淑女のコロシアム 「競技ダンス」へようこそ』青春とは心の奥底にしまった段ボール箱のようなものである
2020年4月11日著者の二宮敦人氏は『最後の秘境 東京藝大』や『世にも美しき数学者たちの日常』など、身近にある知られざる世界を紹介することに長けた作家…more
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巣ごもりして探求の根を伸ばせ 『13歳からのアート思考』
2020年4月9日この本は、20世紀の「真のアーティスト」による6つの作品を、講義形式で順々に解説していく本だ。従来は同じゴールに向かっていたアートが…more
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自分だけの答えが見つかる『13歳からのアート思考』
2020年4月7日本書は、美術教師が著したものです。そのため、誰にでもわかりやすく教える文体なので、理解しやすい一冊となっています。この不透明で混沌と…more
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『下級国民A』格差社会が生み落とすもの、美しい国の不都合な真実
2020年4月4日"本書は62歳で「住所不定無職」の新人作家として鮮烈なデビューを果たした作家、赤松利市が経験した、東日本大震災の復興事業に関するルポ…more
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『DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機』鎮痛薬が人々の命を奪う、恐るべき薬物汚染の実態
2020年3月28日本書は、オピオイド禍の震源となったバージニア州西部のアパラチア地方で何が起きていたのかを、地元紙の記者だった著者が克明につづったドキ…more
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『着せる女』は男のファッションバイブルだ!
2020年3月27日かつては豚を『飼い喰い』したり、やたらと物を『捨てる女』だった内澤旬子さん。今回はメンズファッションに目覚めた、というか、出版業界の…more
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『巧拙無二 近代職人の道徳と美意識』武術家と刃物研究家との”真剣”対談
"真剣での立ち合いを見るような、ヒリヒリと緊張感漂う対談である。 一人は武術家甲野善紀。日本古来の武術を伝書と技の両面から独自に研…more
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『野球と暴力』「暴力なし」でも強くなれる!
もし職場で上司が部下を殴ったら、普通の会社では大問題になる。だが野球界ではなぜか「愛のムチ」などという名で暴力が許される。そこには「…more
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『餃子のおんがえし』何でも包んでしまう小宇宙
生きることは食べること、食べることは生きること。たった一口でも「ああおいしい」と心から感じられたら、人生は捨てたものじゃないのだ。時…more
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『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』メガテクノロジーがもたらす世界の高速変化とは
2020年3月20日"著者は、自分の立ち位置について、本来はキリスト教の伝道師を意味する「エバンジェリスト」だと言う。AI(人工知能)やブロックチェーン…more
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『ふくしま原発作業員日誌』原発作業員が安心して働ける社会を目指して
本書は東京新聞で連載されている「ふくしま原発作業員日誌」(2011年8月〜2019年10月)に大幅に加筆を加え書籍化したものである。…more
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舞妓さんの秘密――『花街と舞妓・芸妓の世界』
2020年3月18日"舞妓さん? 京都で歩いているのを見たことがあるかな。そう、多くの人にとっては、観光の景色のひとつか、映画の世界だろう。そこになんと…more
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『岩井克人「欲望の貨幣論」を語る』「貨幣とは何か?」というシンプルで極めて難解な問い
本書は、「貨幣とは何か?」という難問に対し、日本を代表する経済学者の岩井克人が、 30年以上にわたって挑み続けた全記録であるmore
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『探偵の現場』依頼の77%は不倫調査! 奇々怪々な日本の不倫現場ノンフィクション
実際のところ、街角で探偵社のポスターやチラシを見かけたことはあっても、探偵業とはどのような職業でどんな仕事をしているのか、具体的に知…more
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『震災と行方不明』喪われたつながりを求めて
東北学院大学教養学部地域構想学科、金菱清ゼミナールによる震災の記録ブロジェクトから出版された震災関係の本はこれで10冊目になるという…more