一年ぶりのご無沙汰です!令和初、10月の今月読む本 その1

2019年10月19日 印刷向け表示
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まずは台風15号および19号によって大きな被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。日に日に被害が拡大する様子をみて、今回の台風がいかに大きく規格外であったかを思い知らされます。とはいえ、台風や洪水、そして地震など、激甚被害を及ぼす天災は毎年のことになりました。図書館や書店の被害も非常に気になります。

HONZは9年目を迎えました。滅多に顔を合わすことがないメンバーですが、それでも1年も朝会をやらなかったのは怠慢でした。申し訳ありません。

今回、新メンバーとして京都大学大学院人間・環境学研究科教授の鎌田 浩毅先生に加わっていただきました。地球科学・火山学の専門家ですので、いろいろなことを教えていただけると思います。

また今回は、立命館アジア太平洋大学(APU)の学長で、HONZの客員レビュアーである出口治明先生にもご参加いただきました。おふたりの推薦本は「その2」でご紹介します。

◆:さて最初は誰にしましょう?と聞くと「はいはーい!」と手を挙げたのが麻木久仁子

黙示録 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄

作者:春日 太一
出版社:文藝春秋
発売日:2019-10-10
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内閣調査室秘録 戦後思想を動かした男 (文春新書)

作者:志垣 民郎
出版社:文藝春秋
発売日:2019-07-19
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CIAスパイ養成官 :キヨ・ヤマダの対日工作

作者:山田 敏弘
出版社:新潮社
発売日:2019-08-21
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現役のプロデューサーにして既に伝説と化している奥山和由にあの春日太一が迫る。面白くないわけがない。謎の内閣調査室とさらに謎の日本に潜入していたスパイを育てた女性の物語。

◆:動物関係の本が出版されると自動的に塩田春香に書いてほしいと思う。 

うんこミュージアムpresents うんこのひみつ

作者:うんこミュージアム
出版社:宝島社
発売日:2019-07-29
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子どもと一緒に覚えたい 貝殻の名前 (子どもと一緒に覚えたいシリーズ)

作者:
出版社:マイルスタッフ(インプレス)
発売日:2019-08-01
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消えゆく砂浜を守る: 海岸防災をめぐる波との闘い

作者:コーネリア ディーン 翻訳:林 裕美子
出版社:地人書館
発売日:2019-09-11
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 今回は動物もの、というより地球環境の問題。日陰の存在だった「うんこ」がミュージアムになるまで注目されている。監修は藤田紘一郎先生、なるほど。貝殻ひろいは楽しいけれど、砂浜のプラスチックごみや汚れが気になります。

◆:銀座での個展も大盛況で終わった新井文月

教養としてのアート 投資としてのアート

作者:徳光 健治
出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発売日:2019-04-12
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「カッコいい」とは何か (講談社現代新書)

作者:平野 啓一郎
出版社:講談社
発売日:2019-07-17
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今、評価され続けているアジアのアート

作者:財団法人軽井沢ニューアートミュージアム
出版社:実業之日本社
発売日:2019-08-06
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 本も芸術も買ってもらわなくては生活ができない。当たり前のことなのに、文化にお金を払わない日本人。しかしようやくアートに投資することが見直されてきているようだ。最前線にいる新井が「これから注目される画家」を教えてくれた。

◆:きっとわくわくしながら20日の菊花賞を待っているだろう吉村博光

在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活

作者:荒木 優太
出版社:明石書店
発売日:2019-09-06
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1頭の種牡馬の凄いクセをつかむだけで1千万円稼ぐ (競馬王馬券攻略本シリーズ)

作者:双馬 毅
出版社:ガイドワークス
発売日:2019-09-19
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 研究者不遇の時代と呼ばれている。でも好きなことを研究するのはどこでもできる、というコンセプトや良し。高次元空間の研究ってどうやるの?そして競馬の研究に余念のない吉村。勝ってるのかしら?

◆:こちらは日本酒の研究に余念のない田中大輔

文庫本は何冊積んだら倒れるか

作者:堀井 憲一郎
出版社:本の雑誌社
発売日:2019-09-25
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教養としてのヤクザ (小学館新書)

作者:溝口 敦
出版社:小学館
発売日:2019-10-03
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ビッグミステイク レジェンド投資家の大失敗に学ぶ

作者:マイケル・バトニック 翻訳:鈴木 立哉
出版社:日経BP
発売日:2019-09-20
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 堀井のずんずん調査が大好きだった人へ。久しぶりに楽しめます。『さかなとヤクザ』の鈴木智彦が暴力団の取材の第一人者、溝口敦に挑む。投資家の成功譚より失敗談。みんな大きく損をしていることに驚きました。

◆:就職先から官庁へ出向していた刀根明日香。いつの間にかすっかり大人になりました。

つけびの村  噂が5人を殺したのか?

作者:高橋ユキ(タカハシユキ)
出版社:晶文社
発売日:2019-09-25
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タネの未来 僕が15歳でタネの会社を起業したわけ

作者:小林 宙
出版社:家の光協会
発売日:2019-09-17
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私はこうして世界を理解できるようになった

作者:ハンス・ロスリング 翻訳:枇谷玲子
出版社:青土社
発売日:2019-09-25
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 『つけびの村』は内藤のレビュー と東のレビュー を参考にしてください。15歳で種苗会社を興した小林少年。いま大注目です。そして全世界で100万部の大ベストセラー『FACTFULNESS』の著者のもう一冊の本。

◆:目下、12月公開の映画『ブレッドウィナー』に全力投球中のアーヤ藍。東もコメント協力しています。

夢のユニバーサルシアター

作者:平塚 千穂子
出版社:読書工房
発売日:2019-07-29
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SPECULATIONS 人間中心主義のデザインをこえて

作者:
出版社:ビー・エヌ・エヌ新社
発売日:2019-07-25
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天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常

作者:メイソン・カリー 翻訳:金原瑞人
出版社:フィルムアート社
発売日:2019-09-26
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視覚障碍者のための映画館、ユニバーサルシアターのことを初めて知りました。映画をバリアフリーに楽しむことはさらに重要になってきます。同じようにデザインに求められていることも、変化しています。天才の女性の生き方も知りたい。

◆:レビューがなかなか出ない峰尾健一。「もうすぐ出ます」と力強く宣言していたけど…。

限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学

作者:アレックス・ハッチンソン 翻訳:露久保 由美子
出版社:TAC出版
発売日:2019-09-14
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「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

作者:玉樹 真一郎
出版社:ダイヤモンド社
発売日:2019-08-08
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野球消滅 (新潮新書)

作者:中島 大輔
出版社:新潮社
発売日:2019-08-08
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人はどこまで速くなり、高く飛べ、美しく舞うのか。限界はあるのか。ベストセラーの『つい』は思わず書店て手に取ってしまう本。果たして峰尾はどの本をレビューするのだろう?

◆:西野智紀 の直近のレビュー『デジタル・ミニマリスト』を読んで思わずポチしました。

奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語

作者:三崎 律日
出版社:KADOKAWA
発売日:2019-08-23
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時が止まった部屋:遺品整理人がミニチュアで伝える孤独死のはなし

作者:小島 美羽
出版社:原書房
発売日:2019-08-20
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亜細亜熱帯怪談

作者:高田胤臣
出版社:晶文社
発売日:2019-09-25
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 HONZメンバーがみんな好きな『奇書』。でも意外と一般の人も好きなようでベストセラーになっている。孤独死の部屋をミニチュアで作る、というのはみたいような見たくないような。「最近、晶文社の本は攻めてるよね」と朝会でも話題になったインパクトのある装丁。

これでほぼ半分のメンバーが出した本を紹介しました。相変わらず面白そうな本が目白押し。先週も今週もメルマガで朝会の「あ」の字も紹介されませんでしたが、メルヘン栗下は朝会があったことさえ知らないのかしら?この本も順調のようです。

人生で大切なことは泥酔に学んだ

作者:栗下直也
出版社:左右社
発売日:2019-07-01
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 その2は出口さん、鎌田さんの本とともに、お楽しみ古幡瑞穂の「これから出る本」もご紹介。刮目して待っててください。

決定版-HONZが選んだノンフィクション (単行本)
作者:成毛 眞
出版社:中央公論新社
発売日:2021-07-07
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『決定版-HONZが選んだノンフィクション』発売されました!