おすすめ本レビュー
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巨人の肩に乗って 『感動の創造 新訳中村天風の言葉』
2018年12月9日経営者や一流アスリートに関する報道で、天風の名を目にしたことがある方は多いのではないだろうか。わざわざマインドフルネスを逆輸入しなく…more
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『貧困脱出マニュアル』本当にハングリーなやつは夢を見ることも許されない!
2018年12月7日タカ大丸は英語同時通訳・スペイン語翻訳者のポリグロット(多言語話者)である。テレビ出演も多いのだが、視聴者から「見た目が怪しい通訳」…more
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『「日本の伝統」という幻想』時代の変わり目を前にして
2018年12月6日本書『「日本の伝統」という幻想』は、昨年11月末に上梓された『「日本の伝統」の正体』に続く第二弾である。『「日本の伝統」の正体』は、…more
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『深淵の色は 佐川幸義伝』ー合気武術の深奥に触れる津本陽の遺作
"2018年5月26日、多くの武道小説を書き続けてきた津本陽が急逝した。本書はその遺作となったの、合気の達人「佐川幸義」の評伝である…more
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『ルポ企業墓 高度経済成長の「戦死者」たち』墓からみた日本人と企業
2018年11月29日"長いこと本を読んでいると、性格が素直じゃなくなる。新しい本を手に取っても、「この手のテーマ、前も読んだことあるな、フン!」などとつ…more
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『日本4.0 国家戦略の新しいリアル』エドワード・ルトワックによる新提言
米戦略国際問題研究所(CSIS)上級顧問で戦略家のエドワード・ルトワックの新刊である。前著『戦争にチャンスを与えよ』は紛争が長引く原…more
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『人体はこうしてつくられる―ひとつの細胞から始まったわたしたち』は、ヒトの発生を知るための決定版だ!
2018年11月27日我々の体は、250~300種類、37兆個にもおよぶ細胞からできている。しかし、その複雑な構造は、精子と卵子が融合してできた受精卵たっ…more
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『脳と時間: 神経科学と物理学で解き明かす〈時間〉の謎』全方位から迫ればわかるのか、わからないのか
" 英語で最も頻出する名詞は「time」である。いっぽう、時間をどう定義するかについての見解は一致していない。著者はカリフォルニア大…more
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『Factfulness(洋書)』なぜ世界はあなたが思っているよりベターなのか?
2018年11月25日著者のハンス・ロスリング(1948 - 2017年)は「事実に基づいた世界観(fact-based world view)」を広める…more
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俵万智の『牧水の恋』は、まるで恋愛ミステリーだ
2018年11月23日酒と放浪。若山牧水の歌といえばこの二つだろう。しかし、若いころには恋の歌をたくさん詠んでいる。たくさんの恋の歌から、俵万智さんが牧水…more
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ハッピーになりたかったら、”セコスタンス”な酒場馬鹿バッキー井上の『いっとかなあかん店 京都』を読もう
2018年11月22日日本初の酒場ライター、バッキー井上が、いっとかなあかん店について書いた本である。京都の店の本か、関係ねえよ、と思ったあなた。考えをあ…more
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『青線』かつて存在した非合法売春地帯を歩く
2018年11月20日非合法の売春地帯「青線」はかつて日本に広く存在した。現状はさまざまだ。すでに旧観を失った街もあれば、細々と営業を続けている街もある。…more
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『澤野工房物語』下駄とジャズの二刀流で、細く、長く、好きを貫く
2018年11月19日大阪の新世界において、下駄屋を営む澤野 由明氏。彼は創業100年を超える老舗「さわの履物店」を経営する人物だ。この下駄屋の店主がなぜ…more
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『いま、息をしている言葉で。「光文社古典新訳文庫」誕生秘話』なぜ現代に古典が蘇ったのか
2018年11月18日"2006年9月、創刊8タイトルがずらりと店頭に並んだのを目にした時の興奮はいまだにおぼえている。新しい文庫レーベルの誕生に胸躍らせ…more